01.74UT m1=7.9, DC=5, dia=4', (20.3cmSCT 62x)
2日前は恒星に近づいていたため、観測を断念。ようやく見ることが出来た。62倍で、雲状天体があっけなく見えた。1ヶ月前の超低空のC/2012 K1よりはずっと見やすい。コマは拡散して大きいが、小さい中央集光がある。低空でバックが白いが、それに負けない。ただ、光度測定は難しく、7等にも9等にも見える。
13.64UT m1=7.4, DC=5, dia=5', (20.3cmSCT 62x) (ポジスケッチで淡い部分の見え方を再現するのは難しい。。)
一見して、「!」と思うほど、大きく、明るくなっている。増光以上に高度が上がったことによる寄与分が大きそう?コマは、中心2'程度が特に明るく、さらに5'程度まで淡く拡散している。20cm62倍で恒星状の核があるが、206倍まで上げると逆に見えない。光度は、7.94等星よりは0.5~1等級明るく、7.66等星よりも明るく、7.45等星並み。一瞬尾があるように見えた。双眼鏡5cm7倍ではわずかに届かなかった。スケッチ時刻(0時過ぎ)コマには10等星が内包されていたが、1時には移動して離れていった。
双眼鏡視野に流星が流れてふたご座流星群の極大に気づいた;。望遠鏡の視野と、肉眼でも1個ずつ見えた。
17.646UT m1=6.5, DC=5-6, dia=6', (20.3cmSCT 62x)
17.66UT m1=6.2, DC=6, dia=10' (5.0B7x)
4日前と比べても明らかに見やすくなっている。低空でバックがまだ白いが、コマの輝きはそれに負けない。集光も非常に強い。シンチレーションで恒星が点に収まらないが、条件が良ければ核が見えそう。光度はちかくの6.4等星並み。5センチ7倍双眼鏡では4日前は見えなかったが、今日は視野を軽く振っただけで簡単に見つかった。恒星との違いは容易にわかり、よく集光している。
22.604UT m1=6.2, DC=5-6, dia=7', (20.3cmSCT 62x)
22.622UT m1=5.6, DC=5, dia=11' (5.0B7x)
中心の輝きが目立ってきた。倍率を上げても恒星状の中心核が見え続ける。単純な同心円ではない複雑な構造がありそう。尾が伸びてる気がするが、あまり明瞭ではない。コマの外側は完全に連続的に薄くなっている。コマ内にいくつもの微星が埋もれている。双眼鏡5センチ7倍では、以前よりさらに見やすくなった。コマが大きくなっている。集光は弱まった?光度は、ちかくの5.8等星との合成で4.9等星とほぼ同じ(5.5等と算出)。5.5~5.7等か。
26.59UT m1=-, DC=5-6, dia=8', (20.3cmSCT 62x)
26.61UT m1=5.2, DC=5-6, dia=17' (5.0B7x)
(20センチ62倍)中心角の輝きが非常に鋭い。62倍で10等の恒星状だが、317倍まで拡大してもなお12等の恒星状に見える。高度が上がってシーイングがよくなったせいもあるかも?コマは遠くまで拡がっている。細い尾があるように思えるが、写真の見すぎかも。
5センチ6倍双眼鏡では、ちかくの5.28等星(7.25等星との合成では5.11等)とほぼ同じが、明るい。下の5.16等星(大気補正+0.66等)より明るく、5.1~5.2等か。コマがさらに大きい。M79も見えるがこれよりずっと明るい。
明るくなってきたので、コンパクトデジカメでも撮影してみた。ピントがうまく合わなかったが(手前の物干し竿に合ってしまった?)なんとか写った。下にはと座の星々が見えている。撮影をすると星ではなく液晶画面ばっかり見てしまう。
2014年12月27日0:00(JST)。光学5倍ズーム(137mm)、露出20秒、ISO1600。
m1=5.3, DC=5, dia=16' (5.0B7x)
5センチ7倍の双眼鏡ではM79と同視野に入ってきた。最接近は29日だが、28日と30日は帰宅が遅くなりそう、29日は天候が悪そうなので今日のうちにスケッチ。カノープスが6等星に見える(透明度が良ければ3等星)ほどなので、あまり透明度は良くない。
M79は非常に見にくく、7.5等の微星状。集光しわずかに拡散。彗星の方は昨日と変わらず集光の強い姿。光度はちかくの5.28等星(合成で5.11等)とほぼ同じか、やや暗い。輝きが鈍いのは透明度のせいかも。
29.61UT m1=-, DC=5, dia=7', tail=? (11.0M9 x38)
29.63UT m1=5.1, DC=5, dia=16', tail=1°/PA=25°? (5.0B7x)
天候の回復が早く、M79との最接近を見ることが出来た。月が出て淡い部分は見えなくなってるかも知れないが、尾らしいものが見える。11センチ38倍で、11等程度の恒星状の中心核がはっきりする。M79は集光が強く、表面輝度が似ていて彗星をそのまま小さくしたように見える。
5センチ7倍双眼鏡では、集光が特に強いわけではない。光度はB法でちかくの5.3等星よりは明るい。下の5.06等星(大気減光補正で5.0等相当)と同程度。何となく尾が見える気がする。伸びる方向が(西に傾いていると勝手に思っていたので)東に傾いているように見えたが、星図で確認すると、(太陽の反対方向は)見えていた方向と正しいようだ。だとすると、長さは1度以上??(位置角25度)肉眼でも挑戦したが、わずかに届かない。
尾はまったく自信がないため、報告の際は不確かとして具体的な数値は盛り込まないつもり。
1.562UT m1=-, DC=6, dia=9', tail=15'/30°? (20.3cmSCT 36x)
1.583UT m1=4.9, DC=5, dia=17', tail=40'/30°? (5.0B 7x)
(20センチ36倍視野円1.4°での初スケッチ)満月近い月が頭上近くにあってまぶしいが、それに負けない輝きを放っている。集光が強くかすかに尾がわかる気がする。5センチ7倍双眼鏡ではコマが大きく、光度は5.03等HV(5.20HK)よりは確実に明るい。下の4.89(HV,HK)とほぼ同じ。4.9~5.0等。肉眼でも面積体で見えるような気がするがあと一歩。月がなかったら確実に見えていたはず。
m1=4.7, DC=5, dia=18', tail=0.5°/40° (5.0B7x)
満月近い月明で空が明るい。観測のつもりはなかったが、双眼鏡を向けるとさらに明るくなっているようなのでスケッチしてみた。集光はあまり強くない。光度はちかくの4.8等星と同じか、やや明るい。5.01等星よりも確実に明るく、うさぎ座の耳の星と同じくらい。4.5等あるかも?コマの直径は20'ちかい。尾は自信がないが、0.5°以上伸びてる?
8.58UT m1=4.2, DC=6, dia=22', tail=1°/P.A.=55° (5.0B7x)
まだ月の明かりが残るが、少しずつ尾が見やすくなっている。かなりすっと伸びる様子を確認できた。根元は太い?双眼鏡5センチ7倍でも注視すれば、星状の核が見える。光度はμ、νEriよりは暗いが、ο1Eriよりは明るい感じ。肉眼では見えたが光度は測定せず(西に傾いてしまったため)。
- 12.56UT m1=4.0, DC=4, dia=-' (naked-eyes x1)
- 12.57UT m1=4.2, DC=5, dia=20', tail=1°/70° (5.0B7x)
肉眼スケッチ。勝手が掴めないのでかなり貧相になってしまった。楽に見えるものではないが、面積体であることはわかる。νTau(3.9)とはほぼ同じが、やや暗いが、たまに明るい時もある。5Tau(4.1HV、4.3HK)よりは明るい。3.9~4.0等の間で迷う。双眼鏡5センチ7倍では5Tauなみの光度。
コンパクトデジカメでも撮影してみました。なんと、尾が写っています(たぶん)。
2015年1月12日22時19分。ISO1600。f/4.1。焦点距離67mm相当。15秒固定。
この後、小惑星による恒星食があったため、慌ただしくなってしまったのは残念。
m1=4.3, DC=6, dia=20', tail=50'/75° (5.0B7x)
淡いながらも、尾が見やすくなっている。根元の方はコマと一体化するほどの濃さ。集光は恒星状で、5.5等星と同程度。光度は、4.3HV(4.5HK)とほぼ同じ。透明度はいまひとつで、肉眼では分からず。コマに8等星が接している。
28.47UT m1=4.4, DC=6, dia=14', tail=50'/80° (5.0B7x)
月が出てきて淡い部分が見えにくい。20センチ62倍で尾はわかる。一気に317倍まで上げたが、中心核以外の明瞭な構造は見えてこない。ただ、集光は強い。視野内では半径3'のコマがわかる。半径1'以内はとくに明るい。わずかに中心から尾らしいものが伸びる。核からジェットが出てる気がするが、やはり不明瞭。核付近は尾が濃い?スケッチ中にどんどん核が移動していく。
5センチ7倍双眼鏡では、4.22等星より暗く、4.61、4.55等星より明るい。
星図に書き込んだ数日分の観測メモ。
- 31.48UT m1=4.8, DC=5-6, dia=14', tail=40'/80° (5.0B7x)
- 31.50UT m1=-, DC=5-6, dia=8', tail=25'/75° (11.0M9 x40)
設置が面倒なので、11センチで観測。月がまぶしいが、意外にも尾は見やすい。(40倍1.25°の)視野の端まで尾は伸びている。SP15mm(67倍)でもはっきりする。集光は強いが、恒星状の核の輝きは弱い。11センチのため?
5センチ7倍双眼鏡では見た目はあまり変わらないが、光度は4.8~4.9等星と同程度まで減光した模様。
2月1日19時29にも5センチ7倍双眼鏡で観測(スケッチせず)。4.8等で、アンドロメダ星雲とほぼ同じ光度~やや明るい程度で、集光は大星雲(DC=4相当)よりも高い、と観測しました。
m1=5.0, DC=5-6, dia=12', tail=40'/70° (5.0B7x)
5センチ7倍双眼鏡で注視してもコマは小さくしか見えてこない。集光は、暗くなったぶん弱くなったかに思えたが注意深く見るとまだ強い。尾はごく淡い。8等星まで(20')は少なくとも伸びている。光度は49And(5.26HV、5.4HK)よりは明るいが、ωAnd(4.8HV、4.9HK)よりはやや暗い。
おまけ。スケッチの出来るまで。
20時01分。描き始め。
20時14分。
20時30分。
20時45分。終了。
1週間ぶりの星空でしたが、望遠鏡を持ち出して低空の2つの新彗星を向けようとしたところ、気流の乱れがあまりにもひどく(当然見えなかった)、ラヴジョイ彗星を望遠鏡で見るのも断念しました。5センチ7倍双眼鏡のみで観測。光度はm1=5.6等(HV、HKともに)。月明が出てきて、空が白みがかってきています。
C/2014 Q2 (Lovejoy)
IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC /t.ttmANG ICQ XX*OBSxx
2014Q2 2015 02 27.44 xB 5.6 HK 5.0B 7 12 5/ ? ICQ XX AIKxx
- 10.42UT m1=5.8, DC=5-6, dia=9' (5.0B7x)
- 10.45UT m1=6.0:, DC=5-6, dia=6',tail=-/40°? (20.3cmSCT 62x)
5センチ7倍双眼鏡では、いい加減6等台に入ってもおかしくない頃だと思っていたが、まだ5.7~5.8等級もある。φCas(5.0)よりはやや暗いが、HIP6486(6.4)よりも明るく、HIP7251、7617、5361(5.7~5.8)に近い光度。ただ、コマは小さくなって尾はわからない。
20センチ望遠鏡ではNGC457が近いため、36倍(1.4°)スケッチを試みてみる。星団と比べても彗星はまだ明るくよく集光している。尾の痕跡があるように思える。星団は36倍では明るい10個程度が見えるだけだが、よく密集している。
付記:NGC457は、両手を伸ばしたように見えることから個人的に「宇宙人星団」と勝手に呼んでいます。「星雲星団スケッチ」にはまだ掲載していませんが、以前8センチ屈折で描いたスケッチがあるので、アップしておきます。 20年前に描いたスケッチですが、NGC457の記事はこちら。
07.46UT m1=11.6, DC=3, dia=1' (20.3cmSCT 167x)
約1ヶ月ぶりとなった。空の透明度は良好だが夕方の光害はひどい。彗星は極めて淡くほとんどわからない。かろうじて20センチ167~206倍でわかる。206倍ではやや見やすくなるが、ごく淡い光斑としてのみわかる。317倍でも一応見える。集光はあるようだ。これで最終観測になりそう。