C/2018 V1 (Machholz-Fujikawa-Iwamoto) マックホルツ・藤川・岩本彗星

3名連名の新彗星

2018年11月8日の明け方(JST)の低空に発見された彗星です。当初は日本人2名による発見情報がネット上で伝えられ、約1日後には暫定名称DM001の天体として、マックホルツ氏による発見観測も公表されました。数日間は軌道が定まらず、一時はC/1870 W1(ウィンネッケ彗星)との類似性も指摘されましたが、12日になってようやく、MPECで3名連名の彗星「マックホルツ・藤川・岩本彗星」として発表されました。

近年では彗星名は2名までとされているため、3名連名の彗星名は異例です。さらに、眼視捜索による彗星発見はC/2010 F4(マックホルツ彗星)以来8年ぶり日本人による(彗星名のついた)発見はC/2013 E2(岩本彗星)以来5年ぶりでした。

軌道は12月3日に0.38auの近日点を通過する放物線軌道で、肉眼彗星に成長する可能性もありましたが、小型の彗星のため消滅する可能性がありました。発見以来なかなか晴れてくれず、初めて見た1週間後までは落ち着かない日々が続きました。

結局太陽に最接近するまで私は3回しか見ることができず、彗星も衰弱して行ってしまいました。それもわずか8日間だったので、複数回見られただけでも幸運だったかもしれません。

標準等級は11~12等で消滅が危惧されましたが、他の観測によると、彗星は近日点後も完全消滅はせず、かろうじて生き残ったようです。グラフ画像の観測値はCOBSに報告されたものです。

2018V1mag.png

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観測記録一覧

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  • 2018V1_002.jpg
  • 20.82UT m1=8.5, DC=4, dia=3' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

6日ぶり。20cm62倍ですぐには見つからず、前回より少し衰えたように感じたが、高度11度の低空だった。観測時間の半分は木の枝に邪魔された。集光は強くはないが、適度にある。167倍でも星状核は不明。光度は近くの8等星と比較できる明るさ。薄雲が迫ってきたため、イメージが薄れてしまった。

2018V1_003-editPosi-60-0.8.jpg

  • 2018V1_003.jpg
  • 22.84UT m1=8.9, DC=5, dia=3' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

東の低空に下がったため、初めて蛍光灯で明るく(まぶしく)照らされる階段の上からの観測。導入時はほとんど見えなかったが、高度が上がるにつれ見やすくなってきた。やや集光が強まっている。視野内に9等以下の星しかなく、比較が難しい。下(視野の上)の8~9等星とほぼ同じ。