168P/Hergenrother ハーゲンローザ彗星

回想(2012)。

周期彗星番号の大きさでもわかるように、比較的最近発見された周期彗星で、1998年発見、2005年回帰らしい。本来15等級ぐらいだった彗星が、3回目の回帰にしてバースト、分裂してしまったようだ。9月半ば頃から増光を始め、近日点通過の10月1日頃には9~8等級で観測。この辺の光度曲線を見るに、もうちょっと早く見ておけば良かったと若干後悔してる。でも、新しい周期彗星がこれだけの明るさで見えることはめったにない。小さくよく集光した姿が印象的であったが、よくあるバースト彗星の例に漏れず、1ヶ月でしぼんでしまった。

もう二度と見ることはないかもしれないが、73Pみたいに表面がもろくなって次回帰もがんばってくれたらなぁと思う。

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観測記録一覧

20センチ62倍で、一目で分かるほど明るい!近くの8等星2つと光度比較できるほど。よく集光していて、12等級の恒星状の核が見える。コマは尾と連続していて変形しているようだ。小さいが見事。

0168P-2012_001.png m1=8.9 , DC=5 , dia=2' (20.3T10 x62)

11センチでは淡く、やや意識しないと見えてこないが、一度慣れれば見やすい。集光しているのはわかる。尾はわからない。

0168P-2012_002.png m1=9.5 , DC=4 , dia=3' (11.0M9 x40)

前回よりかなり淡くなってしまった。すぐには見つからず、位置を確認してようやく見つかった。ただ、一度見えるとわかりやすい。まだ集光しているのはわかる。やや変形?小口径では難しそう。

0168P-2012_003.png m1=10.6 , DC=4 , dia=2' (20.3T10 x100)