彗星アーカイヴ

20cmなどの眼視観測によるスケッチがメイン。ごく稀に写真。「投稿日」は観測日時に合わせてます。
昔のスケッチもこっそり上げるため、突然10年以上前の「投稿日」が出るかも。

8等級。 - C/2019 Y1 (ATLAS) アトラス彗星

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  • 2019Y1_002.jpg
  • 02.80UT m1=8.0, DC=4-5, dia=3' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)

11cm40倍で、視野に入れてわりとすんなり見える。前回の苦労がウソのよう。地平高度は大事。やや集光のあるコマで、注視すると大きい。近くの8.4~8.5等星よりやや明るい。+0.5等ほど。10.1等星がかすか。9.5等星もかなり暗いので、彗星はかなり明るそう。

1989年に発見された微光の短周期彗星です。ウェスト(Richard M. West)が1枚のプレート上から発見した彗星状天体を、ハートレー(Malcolm Hartley)が再発見して連名の彗星名となったようです。

今までに数回回帰しましたが、周期の端数が0.5年なので1回おきに条件の良い回帰があり、今回は2004年以来の好条件となったようです。2004年の時は13等前後でしたが、私は見ていません。

あまり今回の回帰は気に留めていませんでしたが、海外で集光した12~3等の眼視観測の報告があったので、ダメ元で挑戦してみたところ、意外にも見ることが出来ました。とはいえ、微光で小さく、20cmクラスの限界であったことには違いありません。近日点通過時に衝の位置、しかも天頂付近という最良の条件に恵まれました。

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COBSの報告値を用いて光度式を求めると、光度のピークを近日点通過の約2ヶ月後にすれば光度変化がよく表現できるようです。私の観測は3月が最終でしたが、一番明るくなっています。3月以降は天候に恵まれませんでした。

周期は7年半ですが、次に今回並みの条件が良い回帰は、2042年まで待たなければならないようです。

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  • 23.81UT m1=9.2:, DC=4, dia=2' (11.0cmマクストフカゼグレン 50倍)
  • 2019Y1_001.jpg

今まで夕方の空で3回試みたが成功しなかった。昨晩(夕方)も見えず。今朝は、薄明開始前から探し始め、4時25分頃にようやくはっきり捉えられた。10等星のそばにあり、やや集光したコマがわかる。核は不明。ちかくの9.2等星とほぼ同じ。11cm40倍ではほとんどわからず、50倍以上でわかる。86倍ではっきりする。4時40分頃には薄明が勝ってしまった。

(解説)大彗星の期待が高まるC/2019 Y4アトラス彗星とは別の彗星で、こちらはC/1988 A1リラー彗星の分裂核の一つです。リラー彗星ファミリーは他にC/1996 Q1テイバー彗星C/2015 F3スワン彗星が発見されており、これが4つ目となります。崩壊前になんとか見ることが出来て安堵しました。今後は明け方の空で高度をあげていきます。

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  • 20.59UT m1=8.7, DC=3, dia=7' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)
  • 2019Y4_002.jpg

11cmで見てみた。かなり淡く意識しないと見逃す。コマはかなり大きいようで目をそらすとかなり遠くまで拡がる。集光は弱いが11cm86倍では中心の集光部がわかり、DCは高めに感じる。光度は8.8等星に近いが8.1等星とも比べられる。体感的には10等。5cm7倍双眼鏡ではあとわずか届かない。9.5等星まで見える。

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  • 16.58UT m1=9.5, DC=3-4, dia=3.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)
  • 2019Y4_001.jpg

3度目にしてようやく明瞭に捉えられた。一見して拡散して大きいが、注視すると小さな集光部がある。目が慣れるとコマの拡がりもわかる。20cm317倍で、極限等級に近い星状の核。13.5等?近くの9.1等星より暗いが9.6等星と同程度。夕方に見た時はC/2017 T2よりは淡く感じた。

(補足・解説)1844年の大彗星と同一軌道上を運行する彗星です。当初は微光で、大彗星の後をつける小さい分裂核と思われていましたが、今年2月以降は急増光を続けています。もしかすると、こちらが主核の可能性も?私は2月23日夜と3月6日朝に挑戦しましたが、その際は見出すことが出来ませんでした(11等以下)。

アトラス名がつく彗星はたくさん発見されていますが、私が見た「アトラス彗星」はこれが初めてです。

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  • 16.49UT m1=9.0, DC=5, dia=3' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)
  • 2017T2_009.jpg

また1ヶ月ぶり。夕方の空に低くなったが、明るくなったためか20cm62倍で視野に入れてすぐに見つかった。小さく集光している。コマは目が慣れると意外と大きく、拡散して拡がっている。光度は近くの8.7等星よりわずかに暗い程度。尾はわからない。

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  • 2020A2_002.jpg
  • 18.83UT m1=10.7, DC=3, dia=2.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

20cm62倍で拡散した存在がわかる。コマは大きい。集光はほとんどわからない。微星が近い。100倍でも見やすくならない。167倍で小さい集光部がある。12等以下で核は不明。移動が速く、スケッチ中にも位置が変わってしまう。

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  • 2017T2_008.jpg
  • 18.49UT m1=9.5, DC=4, dia=3' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

また1ヶ月ぶり。20cm62倍でやや拡散した光斑。集光は弱い。尾はわからない。100倍でやや見やすくなる。そばに12等星。167倍以上で集光が目立ってくる。317倍でも核は不明瞭(13等以下)。光度は、星図に光度を記入せずまったくの先入観なしで比較して9.5~9.6等星とほぼ同じ。10.0等以上8.4等以下。

11等の新彗星。 - C/2020 A2 (Iwamoto) 岩本彗星

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  • 2020A2_001.jpg
  • 01.84UT m1=10.9, DC=3-4, dia=2.0' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

意外とあっさり見えた(Guide9.1=MPECによる位置と3'~4'ほどずれている)。20cm62倍で集光の弱い光斑。微星のようにも見える。100倍でよりはっきりしてくる。167倍でも薄れず集光がわかる。光度は近くの11.9等星よりは確実に明るい。10.6等星よりやや暗く、11.2等星より明るい。10.9~11.0等か。約30分間での移動も確認。速い。

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  • 2017T2_007.jpg
  • 21.56UT m1=9.5, DC=4, dia=2' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

20cm62倍で、11等星の周りにかすかな雲状に見える。11等星の輝きが強い。集光はほとんどわからず淡い。ただ、100倍以上で11等星と彗星核が分離でき、167倍では核の強い集光がわかる。コマは流れているように見えるが、定かではない。光度は11等星を巻き込んで付近の9.5等星2つよりわずかに明るい程度(9.3等)。11.1等星を除くと9.5等。NGC957が同視野。微星がまばらに集まる。