星雲星団スケッチ

主に20cmシュミカセでスケッチした星雲星団を更新していきます。夏の天の川が辛うじてわかる程度の住宅地でのスケッチがメイン。20年以上前に8センチ屈折で見える星雲・星団をほぼ全て(約900天体)描き尽くしたので、それもあれば同時に公開。
更新日は、必ずしも観測日ではありません。
記事中の性状(光度、視直径)などは特筆しない限り観測時に測定したものです。カタログ値ではありません。

M11=NGC6705(野鴨星団)

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  • 2019年5月10日3時00分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

20cm62倍で、一つの輝星のまわりを均一な星粒が覆っている。透明感があり、この時点ですべて星に分解できる。星団の端には2つの輝星があり目立つ。100倍で星粒の群れが2~3の層を成している。206倍で、一つ一つの星粒が個性を持ち、微妙な明るさの違いがわかってくる。輝星のそばに微星がいくつも付着し、他にも多数の重星が分解してくる。輝星の北に丸い塊があり星に分解できない。同様の星塊がいくつかある。星団の外側の層は翼のようにも見える。中心部の星塊・群れは肉球のようにも見える。

(補足)夏の星雲・星団の中でも屈指の名所で、私もよく望遠鏡を向ける天体です。「野鴨(のがも)星団」"The Wild Duck Cluster"とも呼ばれています。個々の星をカモに見立てて、編隊を組み集団で飛ぶカモに見立てて名付けられたようです。2星を先頭にしているのでしょうか。

小口径でも多くの微星が見えてきます。散開星団と球状星団の中間の天体と言われることもありますが、球状星団に比べると個々の星が明るく、M37などと密集度は似ています。

スケッチでの表現は難しく(後回しにした結果24年ぶりのスケッチ)ほとんど星に分かれて、雲は存在しないのですが、視野全体を眺めるようにすると、微星の群れを取り巻く雲が見えるような気がします。帯状の群れが何層も重なり、また塊があるようにも見えます。

M22=NGC6656

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  • 2019年5月8日3時08分 20.3cmシュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

双眼鏡でも彗星状に見える星団。20cm62倍で、すでに円形の雲の上に多くの繊細な微星が混じるのがわかり、見事。206倍では視野の半分を占める。星にも、明るいもの、暗いものがあり、南側に明るめの星が多い。最も集中した部分は中心よりわずかに南にある。東側にも集中した部分がある。びっしり重星・星塊が詰まってほとんどは星に分解できそう。微星はかなり遠くまで拡がり、注意するとそこにも雲がかかっているように見える。不規則な外形で、もはや「球状」ではない。500倍では視野のすべてが微星で満たされる。薄れない。

(補足)夏の球状星団の中でもM13に匹敵する著しい対象で、8cmクラスの小口径でも星に分解して見ることができます(この記事の続き参照)。集中度が弱いため、中心まで平坦な代わりに、星団の端にもいくつか星が集中した箇所があります。見ようによっては暗黒帯で仕切られているように見えるかもしれません。星団の星々の鋭い輝きを描き表すのは困難を極めます。

M25=IC4725

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  • 2019年5月5日3時44分 20.3cm/F10シュミットカセグレン77倍(SP26mm)

視野の中にいくつかの輝星が散らばり、その間に小さい星々が詰まっている。中心はτのような形で小さくまとまった星塊があり、目立つ。全体を眺めるとその南にもゆるく15'程度星が集まって、所々(2~3ヶ所)微星塊がある。北の2星と合わせて輝星は台形を作っているが、この2星が星団の星かどうかわからない。すべての星は20cm77倍で分解できる。

M23=NGC6494

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  • 2019年4月28日2時29分 20.3cm/F10シュミットカセグレン77倍

北西の輝星をアクセントに、明るい星々がゆるく集まった見やすい星団。明るい星星の間に微星が詰まっているようにも見える。いくつもの重星や連なった星列があり、密集しているように思えるが、スケッチに描き出してみると意外とまばら。全体としては東西に幅広いが、東の端にも密集部分がある。


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1999年4月15日4時00分。8.0cm屈折46倍。ネガスケッチ。

8センチ46倍で視野に入れたとたん、繊細な微星の密集した群れに圧倒される。中心付近はシーイングの悪さも手伝ってめらめらしている。10等以下の微星がほとんどで、中には4~5個の星列や三角形など(2、3ヶ所星がかたまる場所がある)様々な星列が見られる。73倍でも見やすい。北西には輝星がある。外形は東西にやや長い楕円形。

これだけのものがよく50分足らずで描けたものだ。10年ぶり2枚目のM23スケッチ。

NGC6144

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  • 2019年4月28日00時47分 20.3cm/F10シュミットカセグレン133倍

20cm62倍では星団の位置に微星が見えるが、星団自体は非常にかすか。アンタレスと同一視野に入る。100倍以上の方が見やすい。167倍で端の星の他に2~3の微星が分解し、星雲状。

NGC5746、5740

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  • 2019年4月28日0時22分 20.3cm/F10シュミットカセグレン100倍

3等星と同一視野に入れてみた。NGC5746は一見して細長い。中央の集光部も潰れていて、そこから両端に細い腕が伸びる。北の方がみやすい?5746はかすかな集光のある星雲。円形?

NGC5595、5597

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  • 2019年4月27日23時39分 20.3cm/F10シュミットカセグレン167倍

NGC5595。20cm62倍でかすかに集光した星雲としてわかる。注意しないとわからない。100~167倍でも淡く、集光度は弱まるが大きく見える。

NGC5597。5595よりもかすかで62倍では見ているかわからない。100倍でもきつく167倍で意識してかろうじてごく淡く大きい光斑として認められる。ほとんど集光しない。5595より1等以上暗い。

M8=NGC6523(干潟星雲),NGC6530

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  • 2019年4月16日3時40分 20.3cm/F10シュミットカセグレン100倍(PL20mm)

M8は、一つの微星のまわりが著しく集光して、一点が輝くよう。20cm167倍では微星を頂点にした三角形。隣の輝星やそのさきまで淡い光芒が連なる。注視すると、星団側の南西にもやや集光した雲があり、輝星側とは暗黒帯で隔てられている。輝星側の雲はさらに西にごく淡く大きく広がる。星団はやや規則的配置が目立つ。星雲はこの星団にはかかっていない模様。

(補足)M8は「干潟星雲」"The Lagoon Nebula"として知られ、肉眼や小型双眼鏡でも存在がわかります。南北に走る暗黒帯は、空が良ければ8センチクラスの小口径でもわかります(記事続きのスケッチ参照)。小口径の場合は、そばの散開星団NGC6530の方が目立ちます。

M28=NGC6626

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  • 2019年4月13日3時34分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

20cm62倍でよく集光した雲状。206倍で一様な円形の雲ではなくいびつであることがわかる。中心が円形でない。数個の星に分解出来る。M14とは違い粗い感じ。

M14=NGC6402

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  • 2019年4月13日3時11分 20.3cm/F10シュミットカセグレン100倍(PL20mm)

20cm62倍で大きな星雲状。集光は弱い。100倍でも変わらず、206倍で周辺の星が2~3個見え始めるが、雲が星の大集合という実感はない。206倍(15')では視野に星がほとんど見えずピントすら合わせられないので、100倍(31')でスケッチ。