このサイトについて。

2006年開設、2013年5月再建。自分が見た天文現象(主に眼視&スケッチ)をただひたすらあげていく感じで。彗星とか、小惑星による恒星食とかに興味があるようです。昔のスケッチあげたり懐古趣味にも浸りたいかと。更新情報は@akwr2でも。

  • 彗星アーカイヴ中の「投稿日」は、観測日時です(数日から数十年の間隔が空くこともあります)。
  • 星雲星団スケッチの「投稿日」は観測日時ではありません(文字通り記事作成日です)。

M11=NGC6705(野鴨星団)

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  • 2019年5月10日3時00分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

20cm62倍で、一つの輝星のまわりを均一な星粒が覆っている。透明感があり、この時点ですべて星に分解できる。星団の端には2つの輝星があり目立つ。100倍で星粒の群れが2~3の層を成している。206倍で、一つ一つの星粒が個性を持ち、微妙な明るさの違いがわかってくる。輝星のそばに微星がいくつも付着し、他にも多数の重星が分解してくる。輝星の北に丸い塊があり星に分解できない。同様の星塊がいくつかある。星団の外側の層は翼のようにも見える。中心部の星塊・群れは肉球のようにも見える。

(補足)夏の星雲・星団の中でも屈指の名所で、私もよく望遠鏡を向ける天体です。「野鴨(のがも)星団」"The Wild Duck Cluster"とも呼ばれています。個々の星をカモに見立てて、編隊を組み集団で飛ぶカモに見立てて名付けられたようです。2星を先頭にしているのでしょうか。

小口径でも多くの微星が見えてきます。散開星団と球状星団の中間の天体と言われることもありますが、球状星団に比べると個々の星が明るく、M37などと密集度は似ています。

スケッチでの表現は難しく(後回しにした結果24年ぶりのスケッチ)ほとんど星に分かれて、雲は存在しないのですが、視野全体を眺めるようにすると、微星の群れを取り巻く雲が見えるような気がします。帯状の群れが何層も重なり、また塊があるようにも見えます。

M22=NGC6656

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  • 2019年5月8日3時08分 20.3cmシュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

双眼鏡でも彗星状に見える星団。20cm62倍で、すでに円形の雲の上に多くの繊細な微星が混じるのがわかり、見事。206倍では視野の半分を占める。星にも、明るいもの、暗いものがあり、南側に明るめの星が多い。最も集中した部分は中心よりわずかに南にある。東側にも集中した部分がある。びっしり重星・星塊が詰まってほとんどは星に分解できそう。微星はかなり遠くまで拡がり、注意するとそこにも雲がかかっているように見える。不規則な外形で、もはや「球状」ではない。500倍では視野のすべてが微星で満たされる。薄れない。

(補足)夏の球状星団の中でもM13に匹敵する著しい対象で、8cmクラスの小口径でも星に分解して見ることができます(この記事の続き参照)。集中度が弱いため、中心まで平坦な代わりに、星団の端にもいくつか星が集中した箇所があります。見ようによっては暗黒帯で仕切られているように見えるかもしれません。星団の星々の鋭い輝きを描き表すのは困難を極めます。

M25=IC4725

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  • 2019年5月5日3時44分 20.3cm/F10シュミットカセグレン77倍(SP26mm)

視野の中にいくつかの輝星が散らばり、その間に小さい星々が詰まっている。中心はτのような形で小さくまとまった星塊があり、目立つ。全体を眺めるとその南にもゆるく15'程度星が集まって、所々(2~3ヶ所)微星塊がある。北の2星と合わせて輝星は台形を作っているが、この2星が星団の星かどうかわからない。すべての星は20cm77倍で分解できる。

38P/ステファン・オテルマ彗星は、1867年にフランスのコッジア(Jérôme Eugène Coggia)が未知の銀河として発見、ステファン(Édouard Jean-Marie Stephan)は彗星として独立発見しました。約40年の周期が計算されましたが、次回の回帰には検出されず、もう1周した1942年にフィンランドのオテルマ(Liisi Oterma)が再発見しました。現在では第1発見者のコッジアではなく、ステファン・オテルマの連名で呼ばれる彗星となっています。

1925年版「理科年表」では「1867Ⅰ(コッジア彗星)」として記載されていますが、再発見を報じる1943年発行「天界」では「ステファン星」とされているので、当時は学者の間で統一的な名称が定まっていなかったのかもしれません。なお、この時の天界に記載されている"天王星族の彗星として2回以上の再歸が發見されたものは,ボン・コジャ星1818Ⅰと"の「ポン・コッジア彗星」は、のちの「27P/クロンメリン彗星」です。

前回の近日点通過は1980年で、私がまだ小学生だったので見ることはできませんでした。図鑑などで、かに星雲M1に接近するこの彗星の写真などを見ながら、いつか見られるかもしれないこの彗星に思いを馳せることもありました。

そしてついに訪れた2018年。この回帰も条件が良く、夜半の空高く9等級の明るさで見られる予報です。同じ時期に46P/ウィルタネン彗星も大接近する予報でしたが、個人的には38Pの方を期待していました。

初観測は9月。12等の微光でかろうじて光斑として確認できる程度でした。これからもっと増光して見やすくなる・・・と期待しましたが、結果的には10等止まりの小ぶりな姿に終わりました。それでも、条件の良いときには短い尾が伸びる様子は楽しめました。

最終観測は1月末。2月以降も光度的には見られたはずですが、天候の悪い日が多く、「まだ見られる」と思って観測をサボっていた間に視界から去ってしまい、尻切れトンボのような形で最終観測を迎えてしまったのは少々心残りです。

予報より光度は1等ほど暗めでしたが、COBS報告値でもほぼ同じ傾向でした。私のみの観測値とCOBS全体の値から導いた光度式は、数値上では大きく違いますが、グラフに描画してみるとほぼ同じです。

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次回の回帰は2056年8月。今回ほど条件は良くなく、近日点通過後に明け方の空低く11等で見られる程度かもしれません。5年後にはハレー彗星も控えているので、病気と事故に気をつけながら長生きしたいと思います。

2018年11月8日の明け方(JST)の低空に発見された彗星です。当初は日本人2名による発見情報がネット上で伝えられ、約1日後には暫定名称DM001の天体として、マックホルツ氏による発見観測も公表されました。数日間は軌道が定まらず、一時はC/1870 W1(ウィンネッケ彗星)との類似性も指摘されましたが、12日になってようやく、MPECで3名連名の彗星「マックホルツ・藤川・岩本彗星」として発表されました。

近年では彗星名は2名までとされているため、3名連名の彗星名は異例です。さらに、眼視捜索による彗星発見はC/2010 F4(マックホルツ彗星)以来8年ぶり日本人による(彗星名のついた)発見はC/2013 E2(岩本彗星)以来5年ぶりでした。

軌道は12月3日に0.38auの近日点を通過する放物線軌道で、肉眼彗星に成長する可能性もありましたが、小型の彗星のため消滅する可能性がありました。発見以来なかなか晴れてくれず、初めて見た1週間後までは落ち着かない日々が続きました。

結局太陽に最接近するまで私は3回しか見ることができず、彗星も衰弱して行ってしまいました。それもわずか8日間だったので、複数回見られただけでも幸運だったかもしれません。

標準等級は11~12等で消滅が危惧されましたが、他の観測によると、彗星は近日点後も完全消滅はせず、かろうじて生き残ったようです。グラフ画像の観測値はCOBSに報告されたものです。

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M23=NGC6494

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  • 2019年4月28日2時29分 20.3cm/F10シュミットカセグレン77倍

北西の輝星をアクセントに、明るい星々がゆるく集まった見やすい星団。明るい星星の間に微星が詰まっているようにも見える。いくつもの重星や連なった星列があり、密集しているように思えるが、スケッチに描き出してみると意外とまばら。全体としては東西に幅広いが、東の端にも密集部分がある。


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1999年4月15日4時00分。8.0cm屈折46倍。ネガスケッチ。

8センチ46倍で視野に入れたとたん、繊細な微星の密集した群れに圧倒される。中心付近はシーイングの悪さも手伝ってめらめらしている。10等以下の微星がほとんどで、中には4~5個の星列や三角形など(2、3ヶ所星がかたまる場所がある)様々な星列が見られる。73倍でも見やすい。北西には輝星がある。外形は東西にやや長い楕円形。

これだけのものがよく50分足らずで描けたものだ。10年ぶり2枚目のM23スケッチ。

NGC6144

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  • 2019年4月28日00時47分 20.3cm/F10シュミットカセグレン133倍

20cm62倍では星団の位置に微星が見えるが、星団自体は非常にかすか。アンタレスと同一視野に入る。100倍以上の方が見やすい。167倍で端の星の他に2~3の微星が分解し、星雲状。

NGC5746、5740

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  • 2019年4月28日0時22分 20.3cm/F10シュミットカセグレン100倍

3等星と同一視野に入れてみた。NGC5746は一見して細長い。中央の集光部も潰れていて、そこから両端に細い腕が伸びる。北の方がみやすい?5746はかすかな集光のある星雲。円形?