2017O1_004-editPosi.jpg

  • 02.73UT m1=9.9, DC=3, dia=3' (20.3cmSCT 62x)

11日ぶり。カシオペヤ座の天の川がわかるぐらいの空。多少見やすくなったが、条件によるもので増光している気配はない。やや集光していて20cm100倍がもっとも見やすい。10等星に接近し、4時頃には反対側に移動していた。光度はその10.9等星(U4。10.4TJ)よりは明るく、10.1(U4。10.4TJ)とほぼ同じ。9.4(U4。9.3TJ)よりは暗い。9.9~10.1等ぐらい?淡いので、11等と言われても違和感がない。後で見たNGC772より淡く感じる。

2017O1_003-editPosi.jpg

  • 22.76UT m1=9.7, DC=2-3, dia=3' (20.3cmSCT 36x)

彗星自体は2週間ぶりだが、まともな晴天は1ヶ月ぶり。彗星はだいぶ高い位置にきて、条件は良くなったがきわめて淡いまま。すぐには見つからないが(前回は見えなかった)20cm62倍や36倍でも見える。非常に拡散していて大きい。一見すると10等以下だがもう少し明るそう。9.7~10.2等か。100倍以上ではやや集光しているのがわかる。

(追記)彗星名は21日に"ASASSN"彗星に決定しました。和名は定着していません。「エイサスSN彗星」は仮名です。

(追記・2017-08-29)和名は(半ば冗談で言っていた)アサシン彗星になりそうです。

2017O1_002-editPosi.jpg

  • 08.76UT m1=10.4, DC=2, dia=2' (20.3cmSCT 100x)

おとといに比べ、空の透明度がよく満月がまぶしかったが、彗星方向の薄雲がなかなか取れず、おととい並みのごく淡い姿にとどまった。20cm62倍で辛うじてわかる気がする。100倍で集光がない姿。目をそらして辛うじてわかる程度。167倍でも同様。

2017O1_001-editPosi.jpg

  • 06.76UT m1=10.3:, DC=3, dia=2' (20.3cmSCT 100x)

発見以来晴天がなく、今夜も曇りかとあきらめていたが、2時過ぎに晴れ、急遽望遠鏡をセット。しかしまたすぐ曇り。撤収しかかったところで、わずかな晴れ間が戻ってきた。月があり、透明度も悪いがそれでもなんとか、かすかに見える。20cm100倍で集光の弱いかすかな光斑。167倍でもわかる。62倍では時間がなかった。コマはある程度大きい。ちかくの10等星なみの明るさか。見えたのは正味5分程度だった。

(追記)7月19日に発見された新彗星です。22日頃には情報が伝わって、いつでも観測できる状況でしたが、なかなか星空に恵まれず2週間以上も待たされました。近年では珍しく、発見直後から11等前後と明るく観測されています。

8月7日現在、まだ通称が決まっていません。観測チーム名から、「ASAS」「ASASSN」「ASAS-SN」のいずれかになる可能性があります。「ASASSN1」は、発見が認められる前のNEOのページに掲載されていた仮称でした。

2015年11月にカタリナ・スカイサーベイで発見された彗星です。当初は2017年6月の近日点通過頃に肉眼彗星まで発達すると期待されていましたが、増光ペースは鈍く、結局7~8等どまりでした。しかし、遠くにありながら尾は発達し、写真では見事なダストテールが観測されました。

私が初めて見たのは近日点から半年以上前の2016年11月。凝視してかろうじてわかる程度の小彗星に過ぎませんでした。それが、ゆっくりとしたペースでじわじわと増光し、比較的集光の強い彗星として長らく楽しめました。夜中の北天にあり観測条件としても良好でした。2017年6月には5cm双眼鏡でもわかる7等台の明るさまで発達し、眼視でもかすかな尾がわかりました。尾の方向は反太陽とは全く違って彗星軌道に沿った方向に伸び、その点でも興味深い彗星でした。

近日点通過の6月以降は天候不順が続き、しかも南天に下がってしまったため、ほとんど観測できず、若干消化不良気味に彗星の観測が終わってしまいました。南半球ではもう少し見えているはずです。

2015V2mag.png

得られた光度式は私の観測からはm1 = 7.05+5logΔ+6.22 log rで、log rの値が小さく、太陽に近づいてもほとんど発光が増えてなかったことがわかります。

IMG_9725.jpgタットル・ジャコビニ・クレサック彗星(クレサク・クレサークとも)・・・長いですが、この名前だけでも歴史を感じさせてくれます。私がこの彗星の存在を知ったのは「彗星ガイドブック」に紹介された、1973年に14等だったものが4等までバーストして見えたという記述だったと思います(本の出版は1976年ですが、読んだのは1980年代後半か90年代)。

1995年にバーストを起こし8等級まで増光したそうですが、そのニュースを知ったのは1ヶ月遅れの天文雑誌で、天候も悪い時期で観測は間に合いませんでした。2000-1年に8等まで増光した回帰は、PCを購入してネットが繋がる直前だったので、情報を得られず見るチャンスに恵まれませんでした。9等まで増光した2006年の回帰も、夕方で、かつ天候が悪い時期だったので見逃してしまったようです。

そんな事情もあり、30年近く見逃し続けてきたこの彗星が、2017年春に地球に大接近し、今度こそは見える!と期待して臨み、ようやくその姿を拝むことが出来ました。

毎回のようにバーストを起こすため、今回は間近からその様子が見られるかもしれないと期待されましたが、結局バーストは起きなかったようです。0.14auまで接近したおかげで7等級(COBSでは6等)まで明るくなり、5cmクラスの双眼鏡でも見ることが出来ました。しかしながら非常に拡散していたため、空の条件に見え方は左右され、透明度が悪いと7等でも全く見えないほどでした。直前に接近した45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星を連想させる姿でした。

0041P-2017.png

拡散していたおかげで光度測定は難しく、1等以上のばらつきがありますが、近日点に急増光するタイプらしいことはわかります。私の観測値からはm1 = 11.05+5logΔ+26.9 log r(一部の値を除く)が得られました。

今世紀中は、2017年を上回る接近は残念ながら起きないようです。

2017年3月9日に15等の微光で発見された直後に急増光し、夜明け前の東天で6等に達して同じ方向に見えていたC/2015 ER61パンスターズ彗星と明るさを競いました。しかし、彗星頭部が変形していることが見出され、予想通り近日点通過(4月23日)を前にして崩壊・減光してしまいました。

明るく見えた期間は1ヶ月にも満たず、観測出来たのは4回(スケッチは3回)だけでした。明るさのピークは4月上旬で、尾もうっすらわかりましたが、この増光自体が崩壊の兆候だったようです。

4個の観測から得られた光度は、標準等級でH10=9.9等ですが、前述の通り彗星自体が崩壊しているので個々の値を満足させるものではありません。

2017E1.png

2016年10月に、人工衛星NEOWISE(WISEから改称)によって微光の19等で発見された彗星です。当初は微光彗星で眼視的には厳しいだろうと思われていましたが、11月末に急増光しました。

12月前半には地球に0.7auまで接近して北天を大きく移動し、10等級で非常に拡散した姿をとらえることができました。その後は急速に南下しつつ太陽に接近し、明け方の低空では集光の強い姿に変貌。12月中には急増光していたため、肉眼等級まで明るくなる期待もありましたが、彗星自体が小さかったためか、翌年1月に太陽に接近しても7等級どまりでした。

非常に低い空に移動してしまったために、自宅ではなく近所の開けた田んぼまで出かけて、この彗星を追い続けました。私が最後に見たのは1月7日朝(6.86UT)で、10日の朝(9.87UT)にはもう見えなくなっていました。世界的にも近日点前の眼視観測は7UTどまりだったようです。q=0.3auで小型の彗星でしたが、近日点後も生き残ったようです。

2016U1mag.png

2015V2_019-editPosi.jpg

  • 14.50UT m1=10.4:, DC=3, dia=2' (20.3cmSCT 100x)

約1ヶ月半ぶりの良好な晴天。20cm62倍で、11等まで見えるが、どうにも彗星が見えてこない。167倍まで上げてようやく集光のほとんどない淡い雲がわかる。ちかくの10.9等星よりは明るいが、9.8等星よりは暗いように思える。淡い部分も含めるとまだ明るいのかも?コマは大きめで2~3'。

2015ER61_004-editPosi.jpg

  • 02.76UT m1=8.7, DC=5, dia=3' (20.3cmSCT 62x)

彗星の赤緯が上がり、隣家の陰に隠れる位置になってしまった。幸い、高度は上がるようになったので薄明後遅くになってなんとか見えた。やや見にくいが、集光の強い姿はそのまま。やや光度は暗くなった?8.4等星より暗い印象。一瞬尾があった気がするが不明。