2016R2_002-editPosi.jpg

  • 18.73UT m1=12.7, DC=5, dia=1.0' (20.3cmSCT 133x)

前回スケッチした彗星位置が不正確だったので、間を置かずに再観測。やはり集光の強い姿がすぐに見つかった。近くに13等星があり、紛らわしいがそれより明るい。20cm62倍でもわかるが、133倍前後が見やすい。C/2017 O1より見やすい。

2017O1_009-editPosi.jpg

  • 18.70UT m1=11.1, DC=1-2, dia=2' (20.3cmSCT 62x)

かなり拡散してしまった。20cm62倍ではほとんど集光のない拡散した小片。100~133倍でかろうじて集光した中心部のみがわかる。この減光ペースだと、次の満月前が最後になるかも。

0024P-2017_003-editPosi.jpg

  • 15.82UT m1=12.0, DC=3, dia=2' (20.3cmSCT 100x)

62Pに比べるとかなり淡い。1等級程度だが微光のため光度差が効いてくるようだ。拡散していてコマは大きめ。20分間程度の間に移動していく様子はわかった。光度は11.6~12.4等の間。

(補足)この彗星は24年ぶりの観測です。2週間ほど前にも2度スケッチをとっていますが、非常に淡く、観測にやや自信が持てないため、非公開としています。

2016R2_001-editPosi.jpg

  • 15.80UT m1=12.8, DC=5, dia=1.0' (20.3cmSCT 133x)

20cm62倍でかすかだが、わりとあっさり見えた。133倍で最も見やすい。集光が強く微星状に近いが、わずかにコマを伴っている。微光のため時折見失う。光度は12.6~13.0等か。ただ、スケッチの位置が彗星の位置と僅かにずれているのが気がかり。

(補足)スケッチした彗星の位置には別の13等星があり、彗星自体はそれよりわずかに西にズレていました。とはいえその微星は13.7等と、20cmの限界近い淡さで彗星との見誤りは考えにくいです(19日未明の再観測参照)。しかし彗星も微光だったため、スケッチの際に位置を取り違えてしまったかもしれません。

2015年3月に20等級の小惑星として発見された彗星です。2016年5月9日頃にq=1.04auの近日点に達し、その少し前の4月にバーストを起こし9等級から7等級に急増光しました。

私が観測したのはこの4月のバーストの前後で、低空の靄がかった空でバースト前は9等級で辛うじて見えていた(スケッチすら取れなかった)ものが、1週間後には、コマの大きな7等星として突如視野に入ってきました。この直前にバーストを起こしていたC/2017 E4 ラヴジョイ彗星も同じ空に見えていました。

残念ながら2017年の夏季は例年になく天候が悪く、1ヶ月に1回しか見ることが出来ませんでしたが、コマの大きな集光のある彗星として楽しませてくれました。しかし、まだ光度を保っていた6月の観測が最後になり、7月以降の急減光する様子は観察できませんでした。写真では細い尾が写り、今(2017年11月)も非常に長い尾が伸びています。光度は、バーストのため正確な光度式は求められませんが、標準等級は6等程度だったようです。

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1965年11月1日、中国・紫金山天文台の张钰哲により発見された周期彗星です。発見者名でなく天文台名が付けられたのは、当時の中国が文化大革命直前で(国交がなかったアメリカの)天文電報中央局に、詳細な発見情報が伝わってこなかった事情が挙げられます。今でこそ天文台名の彗星は珍しくはありませんが、(事情の違いこそあれ)これが天文台名が付いた初めての彗星だと思われます。同月11日には別の周期彗星・60P/紫金山第2彗星も発見され、第1彗星と同じような軌道で公転しています。

私がこの彗星を初めて見たのは2004年の回帰。近日点を衝の位置で迎える絶好の条件でしたが、極めて淡く、とにかく見るのが大変だった記憶があります。20cm望遠鏡を購入した直後で、それ以下の小口径だったらまず見えなかったでしょう。春の銀河の間を縫って行って写真映えしたようで、画像検索するとたくさんヒットします。2枚目のスケッチでも銀河が入り込んでいます。

2017年の回帰はかならずしも好条件ではありませんが、比較的明るく観測されており、彗星自体が増光している可能性があります(2017年11月現在)。