昨日は輝星が近すぎて判然としなかった。今日も、やはりかすかだが何とか見えた。20cm167倍で集光のあるかすかな光斑。そばの13.5等星もわかる。206倍では拡散して薄れてしまう。133倍でもわかる。12.5等星と同じか、それより明るい。156Pを小さくした感じ。
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2006年開設、2013年5月再建。自分が見た天文現象(主に眼視&スケッチ)をただひたすらあげていく感じで。彗星とか、小惑星による恒星食とかに興味があるようです。昔のスケッチあげたり懐古趣味にも浸りたいかと。更新情報は@akwr2でも。
20cm62倍でかなり淡く拡散して大きい。100倍ではコントラストのせいか見やすい。62倍で集光はほとんどないが、100倍で弱い集光がわかる。視野内は星団かと思うほど星が多い。398Pは輝星のそば。
微星のように小さいがよく集光しており見やすい。20cm62倍~100倍でも拡散しているのがわかる。133倍~167倍で見やすい。206倍にしても薄れない。星状核がありそう?133倍で尾がありそうだが不明瞭。
透明度が最良ではなかったので、あまり期待していなかったが、金星からたどってすぐに探し出せた。かなり明るく視野に唯一見えている7.1等星(7.3HK)より0.5~1.0等明るい。非常に集光が強いがコマは小さい。尾は薄明のためか、わからず。
(追記)7.3等の比較星との高度差による大気減光(0.08等)を考慮し、7.3等星(見かけで7.2等級)より1.0等級明るい約6.2等と見積もりました。
2020年11月17日3時58分頃に予想されていた、小惑星(702)Alaudaによる11等星TYC 2914-00872-1の食です。
この現象は、対象星は11等で決して明るくはありませんが、当地(埼玉)での確率がほぼ100%、減光等級や継続時間、高度は申し分なく年に何度もない好条件で起きるものでした。(結果的に観測できませんでしたが)小惑星の衛星による食も東北地方で起きると予想されていました。
(http://www.asteroidoccultation.com/2020_11/1116_702_66590.htmより)
(Occlut Watcher予報より)
幸い当日は快晴の星空に恵まれ、無事3時過ぎには起床して観測に臨むことが出来ました。20cmの最低倍率(62倍)ではやや暗めだったので、133倍まで拡大して監視開始。予報時刻である3時58分50秒の時報が鳴り、「ほんとにあと数秒で消えるのか?」と僅かな不安を抱えながら見続けました。
まもなく59分00秒の時報が鳴ろうかという頃、スッと星が暗くなりました。良かった、暗くなってくれたと安堵。今回は小惑星が12等の明るさのため、完全には消えません。頭の中で秒数を数え、10秒を過ぎた頃から「まだ戻らないのか、長い」と思いながら、さらに数秒。不意に明るさが戻った?ただ、期待したほどの明るさでないような。一瞬の迷いが生じながらストップウオッチのボタンを押しました。
暗くなる瞬間も、戻る瞬間も、一瞬ではなくわずかに時間がかかったように感じました。
ともかく、この現象では10点以上の観測が集まり、約200キロのほぼ円形の形状が浮かび上がってきたようです。続きでJOIN報告文の抜粋。
木の枝の間から見なければならないほどの低空。次第に見やすくはなったが、薄明が始まっていた。先週より明らかに輝きを増し明るくなっている。近くの6.2等星よりは暗いが6.9等星・7.2等星・8.1等星よりも明るい。かなり集光度も高い。尾はわからず。
輝星に挟まれている。よく集光した小さな部分が見える。今日の(今まで見た)彗星で一番見やすい。注視すると、淡く広がった部分が輝星を越えて広がっている。このため光度は測りにくい。
バースト初期の集光の強く小さい姿が確認できた。20cm100倍で微星状に見え、高倍率の方が見やすい。星状核(13等~)のある姿。光度はとなりの12.0等星とほぼ同じかわずかに暗い。5年ぶりの観測のようだ。