10.39UT m1=1.0:, DC=6-7, dia=3' (20.3cmSCT 62x)
17時50分頃に視界の左側にそれらしい光斑があったが違ったようだ。18時11分頃に中央上寄りに明瞭に見えた。シンチレーションが激しく、円盤状だが、よく輝き強い集光。尾の痕跡もある。彗星より低空の火星は見えず。これ(1.2等)と同等か0.5~1.0等級。
3月9日18時10分は、観測不成功。
11.39UT m1=1.0:, DC=7-8, dia=2' (20.3cmSCT 62x)
昨日に比べ、かなりよく輝いている。シーイングが良くない。核の鋭さが際だった。倍率を上げると2、3の吹出が分かり、尾へとつながるのが分かる。実に見事。双眼鏡でもわかり、尾が0.5度伸びていた。
13.39UT m1=1.5:, DC=7, dia=2' (20.3cmSCT 62x)
昨日は曇りでムリだったが、今日は月と共に見えた(予報では雨だったが)。中央集光は潰れている。5センチ双眼鏡では小さいが尾も明瞭。光度はOriの2等星よりも2等級ほど暗い。減光補正すると1.0~1.5等星ほどか。
14.39UT m1=1.7:, DC=7, dia=2' (20.3cmSCT 62x)
初観測以来もっとも良い透明度下となって期待したが、それほどの輝きはなく、突き抜けるような輝きではなかった。10分前に見たγPeg(2.8等)よりやや明るい程度。尾の構造は明瞭で、二手に分かれているのが見える。核は小さく輝いている。5センチ双眼鏡では15'の尾。肉眼では不明。
3月15日18時37分 5センチ7倍双眼鏡 約1.8等 tail=10' DC=8
03.80UT m1=5.5:, DC=6, dia=2' (11.0cm 40x)
北東の低空を求めて移動観測。望遠鏡観測は実に3週間ぶり。よく輝く星状の核が目立つ。尾も長く伸びている。さらにその上方にも扇状に尾が広がっている。45度ぐらい。光度は難しいがρAndなどよりも0.5等暗い。視野にはほとんど星が見えない。
03.81UT m1=4.8, DC=6, dia=' (5.0cmB 7x)
前日夕方にM31は双眼鏡で見えたが、彗星はわからなかった。今朝は先に彗星が見えだした。集光の弱いM31よりは明るくよく集光している。明らかに通常のコマとは違う形状で、注視すると尾が扇状に伸びているのが分かる。
07.79UT m1=5.4, DC=6, dia=2.5' (11.0cm 40x)
高度が上がったせいか、視野がにぎやかになった。尾のなめらかさはどう表現していいかわからない。尾は左側(西側)の輪郭がはっきりしている。コマは尾と連続しているため、どこでコマ直径を区切って良いか分からない。核は4日の時よりやや輝きが劣るように思える。
朝焼け・地球照が実に美しかった。
12.80UT m1=6.0, DC=5-6, dia=2.0' (11.0cm 40x)
次第に減光しているようだ。前回より輝きが衰えている。尾がやや薄くなっている。ただ、高度が上がったせいか尾の長さ自体は長くなっているよう。高度は5センチ7倍双眼鏡で5.6等星と同じ。4.8等星よりは暗く6.0等星に近い。
21.77UT m1=7.0, DC=5, dia=2.5' (20.3cmSCT 62x)
高度が上がり、(移動が不要な)20センチで見られるようになったのに前回11センチで見た時より淡く感じる。コマと尾が明瞭に区別できる。尾は淡めで空が悪ければ見えないかも。双眼鏡では、やや注視しないと分からない。
28.76UT m1=7.3, DC=5, dia=2.5' (11.0cm 40x)
満月に近い月明のため、かなり薄く見える。ただ、集光があるためか見にくくはない。尾は痕跡程度。
レモン彗星は透明度が悪いためか見ることは出来なかった。
m1=7.6, DC=5, dia=3.5' (11.0M x31)
月明が弱まって条件は向上したが、さらに淡くなっている。さすがに前回よりは見やすいが。31倍~40倍では、集光の様子もわからない。ただ50倍以上では小さい星状の核が見える。尾はほとんどわからないが、痕跡はある。
07.76UT m1=7.9, DC=5, dia=5' (11.0cm 40x)
透明度が良好なためか、そこそこ見やすい。倍率を上げると中心核から尾が短く伸びるのはわかる。コマの外端はけっこう淡く広がっている。
m1=8.7 , DC=4-5 , dia=3' (20.3T10 x62)
夜半前まで雷雨が激しかったが、それがウソのように晴れてきた。ただ、地面は濡れて結露がヒドい。鏡筒にフードを付けたのは正解だった。パンスターズ彗星は、さすが20センチだけあって視野に入った瞬間よく見え、尾らしいものも確認できる。ただ、尾は非常に淡く直視するとほとんどわからない。コマの集光は弱まったが、恒星状の核はわかる。コマはかなり拡がっている。翌日晴れればもっと詳しく見ておきたい。
29.49UT m1=9.3, DC=5, dia=2.0' (20.3cmSCT 62x)
梅雨入り宣言直後だったが、わずかな晴れ間が北天に見えたので、急遽観測。天の北極近くで時間が惜しかったのでアライメントもせずに北極星から直接導入した。3日前は満月光で見えなかったが、今日はなんとか淡い姿を捕らえた。目が慣れれば見やすい。100倍以上で、恒星状の核と、意外と集光しているのがわかる。光度は9.2~9.3等だが、近傍の12.3等星との合成等級なので、その影響を除くと+0.06等級となる。目的の第一だったアンチテイルは見えず。あるような気がしないでもないが。逆にふつうの尾の痕跡がある?
03.75UT m1=9.9, DC=4, dia=2' (20.3cmSCT 62x)
時間がなく、薄明後になってしまった。一目で存在はわかるものの、レモン彗星と比べてもかなり淡い。若干の集光はわかる。コマは変形しているようにも思えるがよくわからない。
27.50UT m1=11.2, DC=4-5, dia=1' (20.3cmSCT 62x)
3週間ぶりの暗夜の晴天だったが、導入寸前に(快晴から快雲へと)雲が迫ってきてしまった。辛うじて彗星は見えたが、1分間程度で細かい観測は出来なかった。まだ集光のある光斑として見える。光度は10等級後半から11等級前半か。
01.49UT m1=11.4, DC=4, dia=1' (20.3cmSCT 100x)
4日ぶりに再び快晴の空がやってきた。今度は詳しく観測できたが、またしても21時過ぎに雲が覆ってきた。4日前に比べても淡いように思える。62倍ではほとんどわからず、100倍から133倍で拡散したコマが分かるような気がする。206倍にすると、コントラストが上がるためか中央部は見やすくなった。光度は11.2~11.4等級か。コマは1.0~1.5分角。この減光ペースと天候からいうと、最悪、最終観測になってしまうかもしれない。
08.63UT m1=11.0, DC=4, dia=1' (20.3cmSCT 100x)
62倍でもなんとか存在がわかる。高い集光のわりには、透明度によって大きく見え方が左右されるのだろうか。100倍から133倍が見やすい。