m1=9.7 , DC=3 , dia=4' (8.0cm屈折F11 46x)
9月30日の夕方(19時頃10等以下)以来、今まで3回ほど試みたが雲で見えなかった。観測始めの頃は月が輝き、どうにか見える程度だったが、月が沈むにつれ、急速に見えやすくなった。コマはあまり集光がなく平坦である。周辺まで拡がって直径は大きい。光度は矢印の9.5等星より多少暗い程度。10等以上はありそう。K40(23倍)でも背景光が著しいがよく見えた。核はわからなかった。およそ南北方向に11等程度の微星があり、彗星を挟んでいる。
m1=8.1 , DC=4-5 , dia=7' (8.0cm屈折F11 23x)
さすがは大周期彗星。あっという間に8等級を切る勢いだ。光度は8.0等とほぼ同じ。コマの大きさを考慮すれば7等台だろう。核も恒星状で明るくなっている。コマは輝度はほぼ一様。核付近は多少明るめである。もしかしたら非対称形だったかも。
かすかではあるが、はっきり見えた。双眼鏡の極限は8等級だったので、双眼鏡で1992tはかなり明るく見えることになる。7.5等星と同程度の明るさである。核も確かめられた。
観測日の小数表記:26.42569UT =26.42638TT (ΔT=59.0s)
r=1.24078au Δ=1.23487au
α=15h53.07m δ=+49°34.9'(2000.0)
α=15h52.87m δ=+49°36.0'(瞬時)
真高度 h=26.8°/方位角 A=313.4°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=66.6°
太陽高度 hSun=-28.8°
天頂方向角 V=65.1°(北から東回り)
観測日の小数表記:27.40903UT =27.40971TT (ΔT=59.0s)
r=1.23079au Δ=1.22446au
α=16h1.24m δ=+48°36.6'(2000.0)
α=16h1.02m δ=+48°37.7'(瞬時)
真高度 h=30.7°/方位角 A=310.3°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=66.5°
太陽高度 hSun=-24.1°
天頂方向角 V=69.0°(北から東回り)
観測日の小数表記:27.42222UT =27.42291TT (ΔT=59.0s)
r=1.23066au Δ=1.22432au
α=16h1.34m δ=+48°35.8'(2000.0)
α=16h1.13m δ=+48°36.9'(瞬時)
真高度 h=27.8°/方位角 A=311.7°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=66.5°
太陽高度 hSun=-28.0°
天頂方向角 V=66.1°(北から東回り)
m1=7.0< , DC=5 , dia=8' ,tail=15' (8.0cm屈折F11 23x)
ついに月明が影響してきた。透明度は良いが空が白っぽい。しかし1992tは驚異的な勢いで発達している。ついに尾を確認できた。非常に薄いが細く長く存在している。核は矢印の星と同じ光度。内部コマもかなりの輝度である。コマもかなり不規則であるが(少し平たい?)スケッチするのが大変である。光度は7.2等星よりは明るい。6.8等どまりかと思ったが、この勢いだと12月ごろ4等台の可能性もある。これまでの観測では4.6 + 5logΔ + 28log r。n=11.2と異常に大きい。
観測日の小数表記:04.40972UT =04.41041TT (ΔT=59.0s)
r=1.15365au Δ=1.17078au
α=17h0.86m δ=+39°10.0'(2000.0)
α=17h0.62m δ=+39°10.6'(瞬時)
真高度 h=31.7°/方位角 A=298.0°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=63.9°
太陽高度 hSun=-25.8°
天頂方向角 V=67.3°(北から東回り)
観測日の小数表記:11.41250UT =11.41318TT (ΔT=59.0s)
r=1.09343au Δ=1.17241au
α=17h42.75m δ=+29°28.0'(2000.0)
α=17h42.47m δ=+29°28.1'(瞬時)
真高度 h=29.6°/方位角 A=286.7°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=60.0°
太陽高度 hSun=-27.6°
天頂方向角 V=63.0°(北から東回り)
m1=5.4 , DC=7 , dia=6' ,tail=15' (8.0cm屈折F11 23x)
最悪の天気パターンが続いて実に10日ぶり(満月時の11日の観測を除けば17日ぶり)である。一見してコマが小さくなったのがわかる。外部コマはあまり拡がっていない。しかし、集光度は著しく上がり中心部は輝いている。核はその輝きの中でほとんど見つけられなかった。光度もまた上がって5等を切る勢い。H28=4.6の光度式に見事に合致している。尾も長くはないが、根の近くでは明瞭にわかる。幅が広いのか?
観測日の小数表記:22.42917UT =22.42985TT (ΔT=59.0s)
r=1.01720au Δ=1.26041au
α=18h32.44m δ=+14°15.4'(2000.0)
α=18h32.12m δ=+14°15.0'(瞬時)
真高度 h=18.3°/方位角 A=274.6°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=52.1°
太陽高度 hSun=-33.3°
天頂方向角 V=56.4°(北から東回り)
観測日の小数表記:23.40625UT =23.40693TT (ΔT=59.0s)
r=1.01175au Δ=1.27234au
α=18h36.09m δ=+13°0.1'(2000.0)
α=18h35.77m δ=+12°59.6'(瞬時)
真高度 h=24.2°/方位角 A=268.8°(北から東回り)/太陽離角 Elong.=51.3°
太陽高度 hSun=-26.7°
天頂方向角 V=56.2°(北から東回り)
m1=5.2 , DC= , dia=7' ,tail=10' (8.0cm屈折F11 23x)
雲が途切れた頃には、すでに高度が低くなっていた。光度は5.39等星より多少明るいが、5.09等星よりは暗い。面積体のため比較がむずかしい。コマは内部の2分以内が特に輝く。外部も明るい。核は悪シーイングのためわからず。尾は比較的よく見える。長さは10分程度しかないが幅が広いようだ。
m1=5.4 , DC=7 , dia=4' ,tail=10' (8.0cm屈折F11 23x)
近日点を10日後にひかえている。月がかなり強い。光度はついに下がった。しかし輝度は高い。コマは小さくなっている。核は見えないが、恒星状であろう。尾が発達している。とくに5'以内は容易に見える。
ともかく、今までに発見された周期彗星(2回以上回帰)では2番目に長く、私が一生のうちでみられる最長周期の彗星になるであろう(P/Mellishが2062年ごろくるかもしれないが)。
m1=5.6 , DC=7-8 , dia=5' ,tail=10<' (8.0cm屈折F11 23x)
近日点までわずか4日。だいぶ高度も低くなっている。中心部の輝度がさらに高くなり、集光度も増加している。細かい構造はわからなかった。尾もはっきりしてきた。光度は2つの5.0等星に近い。月明が強いことが残念。
m1=5.1: , DC=7 , dia=4' ,tail=? (8.0cm屈折F11 23x)
透明度が非常に低く、双眼鏡ではほとんど見えなかった。5.1等星に近い明るさで、5.1~5.2等ぐらい。尾はどうにか見える。
m1=5.5 , DC=6-7 , dia=4' ,tail=? (8.0cm屈折F11 23x)
スケッチは11日ぶりになった。かなり高度を下げずいぶん見にくくなったが、まだ勢力は保たれている。東の5.02等星より0.5等程度暗い。集光はいくぶん落ちたか。コマもまだ大きく尾もわかる。しかし、薄明が強く残っている。一旦雲が切れて冬型の良い天気になったが、1992tを見つけて10分も経たないうちに薄雲がおおってしまった。
m1=5.6 , DC=6-7 , dia=5' ,tail=? (8.0cm屈折F11 23x)
前日とあまり見え方は変わらない。コマはいくぶん大きめにみえる。光度は5.02等星としか比較出来ないので不正確であるが、昨日とあまり変わっていない。17時55分頃には見えなくなった。
31日17時20分頃からトライしたが見つからず。6等より暗いだろう。
m1=6.5 , DC=- , dia=-' (8.0cm屈折F11 46x)
一瞬であるが、2回ほど雲状の天体が見えた。しかし、ものすごく高度が低くバックが明るい。確認する間もなく見えなくなった。観測自体不確実である。もう5度高ければ確実にみえるが。バーストでも起こさない限り今後は見えまい。