2011年の夏から翌年の春にかけての長期間、双眼鏡クラスの8等級以上を保ち、明るく見ることができた彗星です。q=1.55auの近日点を2011年のクリスマスに通過しています。近日点通過後にはイオンテイルとアンチテイルの尾が2本良く見えていたようです(写真で)。
ただ、個人的には(これを書いている2015年現在)あまり記憶に残っていません。長期間見えていて変化に乏しく、かつ天候不順が続いたせいかもしれませんし、2011年3月の巨大地震の後で、あまり空に関心が向いてなかったからかもしれません。
ほぼ月1回の頻度で、2011年7月から2012年5月までの期間、観測できました。光度式はm1 = 4.83+5logΔ+7.26 log rで、緩い変化にとどまりました。グラフ中、参考までに他の観測者の値(COBSより)を薄い青で示しました。私の見積もりは望遠鏡観測が多かったため、やや暗めだったようです。