C/2019 Y1 (ATLAS) アトラス彗星

観測記録一覧

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  • 23.81UT m1=9.2:, DC=4, dia=2' (11.0cmマクストフカゼグレン 50倍)
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今まで夕方の空で3回試みたが成功しなかった。昨晩(夕方)も見えず。今朝は、薄明開始前から探し始め、4時25分頃にようやくはっきり捉えられた。10等星のそばにあり、やや集光したコマがわかる。核は不明。ちかくの9.2等星とほぼ同じ。11cm40倍ではほとんどわからず、50倍以上でわかる。86倍ではっきりする。4時40分頃には薄明が勝ってしまった。

(解説)大彗星の期待が高まるC/2019 Y4アトラス彗星とは別の彗星で、こちらはC/1988 A1リラー彗星の分裂核の一つです。リラー彗星ファミリーは他にC/1996 Q1テイバー彗星C/2015 F3スワン彗星が発見されており、これが4つ目となります。崩壊前になんとか見ることが出来て安堵しました。今後は明け方の空で高度をあげていきます。

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  • 02.80UT m1=8.0, DC=4-5, dia=3' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)

11cm40倍で、視野に入れてわりとすんなり見える。前回の苦労がウソのよう。地平高度は大事。やや集光のあるコマで、注視すると大きい。近くの8.4~8.5等星よりやや明るい。+0.5等ほど。10.1等星がかすか。9.5等星もかなり暗いので、彗星はかなり明るそう。

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  • 2019Y1_003.jpg
  • 24.77UT m1=8.2, DC=5, dia=5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

20cm62倍で一見してすぐわかる。大きい。夕空のC/2017 T2より明るい。適度に集光して見やすい。核があるようにも見えるが、317倍でも注視してやっとわかる程度の星状核(13等~)。光度は近くの8.1等星以上。

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  • 14.51UT m1=10.9, DC=3, dia=2.0' (20.3cmシュミットカセグレン 100倍)

20cm62倍では見つけられず、100倍以上でようやくかすかな姿がわかった。以前の明るいイメージが続いていると思っていたので、あまりの減光に驚く。167倍では集光が目立ち、コマの外側は見えないが見やすくはなる。やや集光を感じる。