1996B2(Posi)_012-editPosi.png

  • 26.70UT m1=0.0, DC=5, dia=90' (0.0cmEyes 1x)

よく輝いてすぐわかる。光度は夕方、αAur(カペラ)と彗星が同じ高度になった時に比較し、彗星の方がわずかに明るかった。また、αLyr(ベガ)よりはわずかに暗く感じられる。コマはβ~γUMiの間の2分の1の大きさ。尾は8°以内はわりと見やすい。とくに3°以内ははっきりする。少なくともκDraの西までは伸びている。もしかするとδUMaまであったかもしれない。

(補足)ポジ(黒地)画像は、観測時の印象を正確に表すために観測直後に描いたものです。左上に北斗七星(一部)、右下にこぐま座(真ん中の5等星は見えていない)があります。

この日は一眼レフ(50mmF2?ISO400?)での写真も撮影しています。記念撮影的なもので画質はかなり悪く、プリントをスキャンしたものです。退色が進んで青みがかっており、スキャン時のホコリやガラス面の曇りが写り込んでいます。画像処理やトリミングはしていません。

p_1996B2_001.jpg26日23:44(30秒)

この写真の真下に北極星、右上にβUMiがあります。残りの写真は記事の続きにて。

p_1996B2_003.jpg27日0:26:15(60秒)

p_1996B2_004.jpg27日0:30:20(600秒)日周運動による彗星の弧が、付近の恒星のそれより大きいことが分かります。

p_1996B2_007.jpg27日2:42(20秒)

1996B2_029.png

1996年3月27日1時48分(TZ=+9)の小数表記:26.70000UT = 26.70072TT (ΔT=61.7s)
r=1.012au Δ=0.112au
α=12h53.1m δ=+83°12'(2000.0)
α=12h53.1m δ=+83°14'(視位置)
高度 alt=42.1°/方位角 A=356.5°(北)
太陽離角 Elong=94.2°
位相角 β=79.5°
太陽の方向角 =7.4° 太陽の反対方向(尾の方向)=187.4°(2000.0)
天文薄明始=27日4時10分 太陽高度 alt=-42.4°
天頂方向角 V=155.2°(北から東回り) / V+180=335.2°(天頂が下の画像は、この数値を反時計回転で北を上にできます)
※月は地平線下。月齢☽=-22.25 月離角 Elong= 73°(地心) 月高度 alt=-13.8°
軌道の元期:19960427 (観測日は元期から-31.3日経過)

絶対等級M1 = 4.8等(1auからの光度)
90'のコマ実直径 = 43.8万km(月軌道円の0.6倍)
30°の尾の実長 = 0.07354au (1100万km)
参考:彗星の位置における1秒角の大きさ=81km

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