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  • 26.55UT m1=0.5:, DC=-, dia=30' (8.0cm屈折 46x)

核からのびる細い尾が印象的。10'以上はのびている。太陽方向に扇状にダストが出ている。コマは西側の方が拡がり、尾の近くでくびれている。傘のような形をしている。まさに19世紀のスケッチに見るようなコマの形をしている。移動の速度が異常に早く、秒単位で見え方が変わる。

(補足)

このスケッチの時刻は、秒単位まで記録しています。気まぐれで記載したものではなく、説明にも記述していますが、秒単位で正確に記録しないとどんどん移動してしまうためです。

この日は写真でも撮影していました。ただ、望遠鏡の直焦点による固定撮影でしたので、30秒の方は日周運動によって移動し、淡い部分はほとんど見えていません(8センチ屈折910mm、10秒と30秒)。彗星の核付近は色鮮やかで、太陽側(コマが扇状)がピンク色、尾の側(細い尾)が青かった記憶がありますが、スケッチではそのことについて記録がありません。スケッチも取った記憶があるのですが、散逸したか、もしかしたら翌年のヘール・ボップ彗星のスケッチと記憶を混同しているのかもしれません。

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1996年3月26日22時5分50秒(TZ=+9)の小数表記:26.54572UT = 26.60373TT (ΔT=61.7s)
r=1.015au Δ=0.110au
α=13h24.7m δ=+81°02'(2000.0)
α=13h24.7m δ=+81°04'(視位置)
高度 alt=42.4°/方位角 A=7.9°(北)
太陽離角 Elong=96.2°
位相角 β=77.7°
太陽の方向角 =15.5° 太陽の反対方向(尾の方向)=195.5°(2000.0)
天文薄明終=26日19時25分 太陽高度 alt=-44.8°
天頂方向角 V=-134.0°(北から東回り) / V+180=46.0°(天頂が下の画像は、この数値を反時計回転で北を上にできます)
月齢☽=-22.41 月離角 Elong= 75°(地心) 月高度 alt=26.9°
軌道の元期:19960427 (観測日は元期から-31.5日経過)

絶対等級M1 = 5.3等(1auからの光度)
30'のコマ実直径 = 14.3万km(月軌道円の0.2倍)
参考:彗星の位置における1秒角の大きさ=80km


1996年3月24日4時10分(TZ=+9)の小数表記:23.79861UT = 23.79933TT (ΔT=61.7s)
r=1.073au Δ=0.113au
α=14h44.9m δ=+33°33'(2000.0)
α=14h44.7m δ=+33°34'(視位置)
高度 alt=67.5°/方位角 A=271.9°(西)
太陽離角 Elong=130.0°
位相角 β=45.4°
太陽の方向角 =53.5° 太陽の反対方向(尾の方向)=233.5°(2000.0)
天文薄明始=24日4時15分 太陽高度 alt=-18.9°
天頂方向角 V=76.2°(北から東回り) / V+180=256.2°(天頂が下の画像は、この数値を反時計回転で北を上にできます)
※月は地平線下。月齢☽=4.35 月離角 Elong= 128°(地心) 月高度 alt=-36.4°
軌道の元期:19960427 (観測日は元期から-34.2日経過)

絶対等級M1 = 4.7等(1auからの光度)
60'のコマ実直径 = 29.5万km(月軌道円の0.4倍)
5°の尾の実長 = 0.01521au (228万km)
参考:彗星の位置における1秒角の大きさ=82km

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