C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS) 紫金山・アトラス彗星

観測記録一覧

2023A3_001-editPosi-30-0.8.jpg

  • 2023A3_001.jpg
  • 09.70UT m1=10.3, DC=5, dia=1.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

20cm62倍で人目でわかるほど明るい。小さくよく集光していて見やすい。62倍では11等程度の核があるように見えるが、167倍ではシーイングで潰れているためか核はわからない。光度は10.0等星より暗い。別の10.0等星、10.48等星と同じ。

2023A3_002-editPosi-25-0.8.jpg

  • 2023A3_002.jpg
  • 03.61UT m1=10.0, DC=5, dia=2.0' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

透明度は悪かったが、とりあえず向けてみた。20cm62倍で小さいが明瞭にわかる。先月より明らかに増光しているようだ。100倍だと中心の輝きもわかる。光度は9等台はありそうだが、9.8等星よりやや暗めと見積もり。

2023A3_003-editPosi-149.jpg

  • 2023A3_003.jpg
  • 30.83UT m1=2.0:, DC=8, dia=2', tail=15' (5.0cm双眼鏡 7倍)

ほぼ曇り空だったが、月が見えたので諦めず5cm双眼鏡で探し続けたところ、4時40分ごろ(高度2.8°、太陽高度-12.6°)に雲間から一瞬尾を伸ばした小さい彗星の姿が!ほんの数十秒で見えなくなった。その後もしばらく雲を眺め10分以上経って、諦めて帰ろうかと思った頃に、雲の上から再び小さく輝く彗星が見えた。その後はずっと見え続け、βLeoよりやや暗く見えた。月の下の星(σLeo 4.0等)よりは明るい。尾は月より短く、コマは月の輝面幅以下?

IMG_0976.jpg 10月2日5時00分撮影(写っていません)

(追記)手持ちの携帯でも撮影しましたが、4年前のiPhone SEでは非力なのか、彗星は写りませんでした。ゴルフ練習場のフェンスの左端の上辺り(画面中央やや右下)にあるはずなのですが。

2023A3_004-editPosi-100.jpg

  • 2023A3_004.jpg
  • 01.83UT m1=-, DC=7, dia=2', tail=20' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)
  • 01.83UT m1=2.0:, DC=8, dia=2', tail=15' (5.0cm双眼鏡 7倍)

昨日に続いての観測。今日は雲が少なく安心して見れる。5cm双眼鏡であまり明るくなっている感じはしない。むしろ、やや減光した?βLeoより1等程度暗い。11cmではコマというよりほとんど核がオレンジ色によく輝いている。1'程度しかなさそう。円形の核から流線形の輪郭の尾が薄っすらと伸びていて見事。尾自体は5cm双眼鏡の方がよく見える。

IMG_0995.jpg IMG_0996.jpg 5時00分ごろ撮影。

(追記)望遠鏡のアイピースに携帯を押し当てて撮影。これでも核のオレンジ色や尾がわかります。

2023A3_005-editPosi-0.65-25.jpg

  • 2023A3_005.jpg
  • 13.38UT m1=1.5:, DC=7, dia=5', tail=3° (5.0cm双眼鏡 7倍)

ベランダで17:00過ぎから探し始め、17:38(彗星11.5°、太陽-6.6°)に5cm7倍双眼鏡で確認。尾がよく分かる。20cm36倍では核の輝きがすばらしい。コマの大きさもわかる。18:00に木陰に隠れたので、外に出てさらに観測継続。空が暗くなり、無数に張られた電線の向こう側に、双眼鏡の視野の半分ちかくまで、尾が伸びているのがわかる。わずかに左(南)にカーブ。コマの大きさもわかる。18:18に屋根の向こうに沈んでも尾がわかった。光度はアンタレスより暗く、δSco(2.29等)よりやや暗い程度(大気減光差1.08等→1.5等と見積もり)。肉眼では存在がわかる程度。明け方のときよりは明るい。

IMG_1048.jpg

(追記)ベランダで、20cm望遠鏡36倍に携帯を当てて撮影。17:56。iPhone SE2では彗星はよく写りません。

2023A3_006-editPosi-25-0.7.jpg

  • 2023A3_006.jpg
  • 20.40UT m1=4.4, DC=7, dia=2', tail=1.2° (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

1週間で光度は下がったが、高度が上がった分輝きは、全く衰えない。20cm36倍で隣の4等星λOphにも負けない。鋭く輝く核から柔らかい光芒がすっと下方にのびている。尾の中に線がありそうだが構造はほとんどわからない。視野の端まで淡いながらも続いている。高倍率で核近傍のスケッチをしたかったがこちらのほうが見事だったので予定を変えた。終始雲が通過して、観測時間の3分の1も見えないかった。

2023A3_008-editPosi-35-0.8.jpg

  • 2023A3_008.jpg
  • 03.39UT m1=6.5, DC=5, dia=6', tail=1.3° (5.0cm双眼鏡 7倍)

(5cm7倍双眼鏡)だいぶ暗くなってひと目では見つからないが、一度見えると淡く長い尾がわかる。30分角程度は見やすく、目をそらすと1度以上は伸びているのがわかる。コマの集光、輝きは強くない。光度は隣の5等星よりは暗いが、まだ付近の6.4等星などとほぼ等光。視野内を人工衛星がひっきりなしに通る。常に1個以上見えているような状態だった。

小川町まで来て見たが、はくちょう座の天の川がほんのりわかる程度。それでも自宅よりは2等級暗い星が見える。

2023A3_009-editPosi-30-0.7-230.jpg

  • 2023A3_009.jpg
  • 04.41UT m1=6.7, DC=5, dia=3', tail=15' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

昨日は5cm双眼鏡で尾までよくわかったが、自宅からでは尾はおろか、存在すらかろうじて分かるほど淡い。20cm36倍で輝くほどではないが、よく集光したコマと淡くうっすら伸びる尾がわかる。62~100倍で核が輝きをもってくるが167倍では衰えてしまう。尾はごく淡いが長くのびている。光度は近くの6.7~8等星と同じ。

2023A3_010-editPosi-20-0.7-220.jpg

  • 2023A3_010.jpg
  • 09.40UT m1=7.9, DC=5-6, dia=2', tail=10' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

20cm36倍でコマ・核のみがわかるが、62倍では尾が見える。バックの明るさで尾が消えてしまう。まだ集光は強く62~100倍では輝くように見える。尾はうすく伸びている。光度は隣の7.9等星で見積もりにくいが、それとほぼ等光かやや明るい。