C/2019 Y4 (ATLAS) アトラス彗星

観測記録一覧

2019Y4_001-editPosi-35-0.75.jpg

  • 16.58UT m1=9.5, DC=3-4, dia=3.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)
  • 2019Y4_001.jpg

3度目にしてようやく明瞭に捉えられた。一見して拡散して大きいが、注視すると小さな集光部がある。目が慣れるとコマの拡がりもわかる。20cm317倍で、極限等級に近い星状の核。13.5等?近くの9.1等星より暗いが9.6等星と同程度。夕方に見た時はC/2017 T2よりは淡く感じた。

(補足・解説)1844年の大彗星と同一軌道上を運行する彗星です。当初は微光で、大彗星の後をつける小さい分裂核と思われていましたが、今年2月以降は急増光を続けています。もしかすると、こちらが主核の可能性も?私は2月23日夜と3月6日朝に挑戦しましたが、その際は見出すことが出来ませんでした(11等以下)。

アトラス名がつく彗星はたくさん発見されていますが、私が見た「アトラス彗星」はこれが初めてです。

2019Y4_002-editPosi-30-0.6-220.jpg

  • 20.59UT m1=8.7, DC=3, dia=7' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)
  • 2019Y4_002.jpg

11cmで見てみた。かなり淡く意識しないと見逃す。コマはかなり大きいようで目をそらすとかなり遠くまで拡がる。集光は弱いが11cm86倍では中心の集光部がわかり、DCは高めに感じる。光度は8.8等星に近いが8.1等星とも比べられる。体感的には10等。5cm7倍双眼鏡ではあとわずか届かない。9.5等星まで見える。

2019Y4_003-editPosi-35-0.7-220.jpg

  • 2019Y4_003.jpg
  • 10.49UT m1=10.4, DC=2-3, dia=2.5' (20.3cmシュミットカセグレン 100倍)

すっかり衰えてしまった。20cm62倍でかすか。100倍ではやや見やすくなるが、拡散して淡い。167倍で集光がわかるが弱い。写真のような細長い形状にはなかなか見えてこない。

(補足)スケッチでは細長く描かれていますが明瞭ではなく「なんとなく」見えた程度です。実際、長軸の方向が少しずれているようです。

2019Y4_004-editPosi-30-0.7-220.jpg

  • 2019Y4_004.jpg
  • 14.53UT m1=10.0, DC=2, dia=4' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

非常に拡散。20cm62倍でも一応わかるが、大きくコマは拡がる。100倍で細長い気もするが、明瞭ではない。近くの微星が邪魔。集光がほとんどなく、どこに核があるかもわからない。167倍では拡散しすぎて彗星自体を見失いそう。