春先に発見された彗星。夕方の空で明るくなっているという情報を元に探したが、なかなかとらえることが出来ず3度目にしてようやく拡散した微光の姿を捉えた。しかしどう見ても10等級以下で夕空の光害の元では非常に厳しかった。

しかし、近日点を通過後は予想を超える増光を見せ、地球に接近したこともあり6等級の肉眼彗星として明け方の東の空に見えた。双眼鏡でも見ることは出来たが、この夏は天候が非常に悪く、思うような観測は出来なかった。増光が激しかったせいか減光も素早く、わずか1ヶ月で6等級から9等級まで減光してしまった。最初に見え始めた頃のような拡散した姿に戻り、そのまま消え去ってしまった。

10個の光度観測(2個の双眼鏡観測を含む)から得られた光度式は、m1=7.1 + 5 logΔ + 15.4 log r。ただし、近日点の頃の増光は鈍く、実際には5等台には達したという報告はないようだ。

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