2005年1月に地球に接近し、肉眼彗星となりました。近日点距離は地球軌道の外側のq=1.2auで、前年の夏に南天で発見されてから急速に北上したこと、3等級に達したことなど、約10年後に出現したラヴジョイ彗星C/2014 Q2を連想させます。そういえば彗星符号も年号の10の桁以外すべて同じです。
接近時、眼視的には尾は微かでしたが、大きなコマは印象的でした。ラヴジョイ彗星と違い、接近後は通常の彗星並みに減光していきました。
私の2004年9月から翌年5月までの目測ではm1 = 4.43+5logΔ+15.64 log rが得られました。ややlog rの係数が大きめですが、暗い時期を暗めに見積もっているようで、双眼鏡のみの値を採用するとk=10程度になります。グラフの薄い青で示したCOBSの観測値からはそれに近いk=9程度の値になるようです。