「ハリントン・アベル」「エーベル」とも。本来は微光の短周期彗星で、小口径での観測対象とはなり得ませんが、1999年の回帰ではバーストを起こして明るく観測されました。その後2006年、2014年に回帰しましたが、いずれも14等以下で観測されています。
1999年の回帰は、前年の夏頃にバーストを起こし何らかの方法で(まだネットに繋げる環境ではなかったので)、その情報を知ったのだと思います。試しに8センチの屈折で向けると、小さい姿を見ることが出来ました。当時はのちに290PとなるP/1998 U3などの微光彗星も同時に見えていました。終始小さく暗い姿でしたが、冬の透明度に助けられました。標準等級はH(10)=9.5、H(20)=7.0程度でした。