2017年3月9日に15等の微光で発見された直後に急増光し、夜明け前の東天で6等に達して同じ方向に見えていたC/2015 ER61パンスターズ彗星と明るさを競いました。しかし、彗星頭部が変形していることが見出され、予想通り近日点通過(4月23日)を前にして崩壊・減光してしまいました。
明るく見えた期間は1ヶ月にも満たず、観測出来たのは4回(スケッチは3回)だけでした。明るさのピークは4月上旬で、尾もうっすらわかりましたが、この増光自体が崩壊の兆候だったようです。
4個の観測から得られた光度は、標準等級でH10=9.9等ですが、前述の通り彗星自体が崩壊しているので個々の値を満足させるものではありません。