(引き続き、過去の観測記録を発掘してアップしていくシリーズ)

今から13年前の、ちょうど今の時期に発見・観測された彗星です。彗星としては小型だったと思いますが、太陽に接近しつつかなり増光し、一時期は尾が良く見えました。

近日点通過後夕方に回ってきた時には、超低空の彗星を観測するために、望遠鏡を担いで近くの田んぼまで移動しました。集光した姿を発見した時には感動したのをよく覚えています。自動追尾のない8センチの屈折経緯台でしたので、導入自体が大変でした。この時の太陽離角を計算すると、わずか20°しか無かったようです。

わずか4個の観測しか出来ませんでしたが、m1 = 10.7+5logΔ+18 log r の光度式が得られました。log rの係数を15程度にすると発見時の光度も満足出来るようです。

2002F1mag.png

記憶にはありませんでしたが、同じ時期に153P/池谷・張彗星も見えていたようです。2年前、Wikipediaにこの彗星の記事を作成した時に気づきました。

IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC /t.ttmANG ICQ XX*OBSxx
   2002F1  2002 03 27.82 x   9.0:TJ  8.0R11  46   3    4                   AIKxx
   2002F1  2002 04 04.80 xB  8.0:HJ  8.0R11  46        5/                  AIKxx
   2002F1  2002 04 12.79 aB  6.0 HJ  8.0R11  23   2    7    5  m320       xAIKxx
   2002F1  2002 05 02.44 &B  5.2:    8.0R11  46   2    6  ?                AIKxx

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