彗星アーカイヴ
20cmなどの眼視観測によるスケッチがメイン。ごく稀に写真。「投稿日」は観測日時に合わせてます。
昔のスケッチもこっそり上げるため、突然10年以上前の「投稿日」が出るかも。


- 10.89UT m1=-1.0:, DC=8, dia=1', tail=10' (5.0cm双眼鏡 7倍)
9日から探し始めて3日目にしてやっと捉えた。20cm36倍でオレンジの背景でシーイングで潰れてほとんど核だけのよく輝く頭部と、すっと尾が伸びる様子がわかる。光度は水星(-0.3等)よりは1等程度暗く感じるが大気減光が-1.9等ほどあるのでマイナス等級には達していそう。5cm7倍双眼鏡でも小さい尾がよく分かる。6:20に見え始め、6:42まで追跡出来た。
前日に星の位置(からす座)で方向を確認していたのが好奏したようだ。
(追記)スケッチでは視野に見えていた電線や建物の屋根を省略していますが、実際には電線の隙間から覗き見るような感覚でした。
望遠鏡にiPhoneを押し当てて撮影(動画の切り抜き)
近日点後も夕空で1週間探し続けましたが、見つけることは出来ず、これが唯一の観測となってしまいました。


- 30.83UT m1=11.4, DC=4-5, dia=2.0' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)
星図の日付を間違ったため見つけられなかったが、位置を調べ直して一度見えてしまうと、大きいコマがよくわかる。拡散しているが集光はある。20cm62倍でもわかる。光度は11.15~11.38等星と同じかわずかに暗い。11.76等星よりは明るい。
(補足)2024年11月初めにバーストを起こしたあと、11月下旬に再バーストを起こしたようです。私にとっては2011年以来3年ぶりの観測。


- 13.38UT m1=1.5:, DC=7, dia=5', tail=3° (5.0cm双眼鏡 7倍)
ベランダで17:00過ぎから探し始め、17:38(彗星11.5°、太陽-6.6°)に5cm7倍双眼鏡で確認。尾がよく分かる。20cm36倍では核の輝きがすばらしい。コマの大きさもわかる。18:00に木陰に隠れたので、外に出てさらに観測継続。空が暗くなり、無数に張られた電線の向こう側に、双眼鏡の視野の半分ちかくまで、尾が伸びているのがわかる。わずかに左(南)にカーブ。コマの大きさもわかる。18:18に屋根の向こうに沈んでも尾がわかった。光度はアンタレスより暗く、δSco(2.29等)よりやや暗い程度(大気減光差1.08等→1.5等と見積もり)。肉眼では存在がわかる程度。明け方のときよりは明るい。

(追記)ベランダで、20cm望遠鏡36倍に携帯を当てて撮影。17:56。iPhone SE2では彗星はよく写りません。