彗星アーカイヴ

20cmなどの眼視観測によるスケッチがメイン。ごく稀に写真。「投稿日」は観測日時に合わせてます。
昔のスケッチもこっそり上げるため、突然10年以上前の「投稿日」が出るかも。

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  • 2024G3_001.jpg
  • 10.89UT m1=-1.0:, DC=8, dia=1', tail=10' (5.0cm双眼鏡 7倍)

9日から探し始めて3日目にしてやっと捉えた。20cm36倍でオレンジの背景でシーイングで潰れてほとんど核だけのよく輝く頭部と、すっと尾が伸びる様子がわかる。光度は水星(-0.3等)よりは1等程度暗く感じるが大気減光が-1.9等ほどあるのでマイナス等級には達していそう。5cm7倍双眼鏡でも小さい尾がよく分かる。6:20に見え始め、6:42まで追跡出来た。

前日に星の位置(からす座)で方向を確認していたのが好奏したようだ。

(追記)スケッチでは視野に見えていた電線や建物の屋根を省略していますが、実際には電線の隙間から覗き見るような感覚でした。

2024G3_001-img.png 望遠鏡にiPhoneを押し当てて撮影(動画の切り抜き)

近日点後も夕空で1週間探し続けましたが、見つけることは出来ず、これが唯一の観測となってしまいました。

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  • 2023A3_012.jpg
  • 22.37UT m1=9.8, DC=4-5, dia=2' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

だいぶ高度が下がり減光してきたが、まだ見える。ただ、シーイングが非常に悪く微星はかき消されてしまっている。光度は近くの9.8~10.1等星と同程度。集光はあるが核は(シーイングで潰れて)わからない。

23日にも見たが、薄明終了後で高度が下がったためか、かなりかすか。これで見納めかも。

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  • 0029P_020.jpg
  • 30.83UT m1=11.4, DC=4-5, dia=2.0' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

星図の日付を間違ったため見つけられなかったが、位置を調べ直して一度見えてしまうと、大きいコマがよくわかる。拡散しているが集光はある。20cm62倍でもわかる。光度は11.15~11.38等星と同じかわずかに暗い。11.76等星よりは明るい。

(補足)2024年11月初めにバーストを起こしたあと、11月下旬に再バーストを起こしたようです。私にとっては2011年以来3年ぶりの観測。

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  • 2023A3_011.jpg
  • 30.40UT m1=8.8, DC=5-6, dia=2.0', tail=? (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

3週間ぶり。減光を覚悟していたが意外と見やすい。20cm36倍でもよく集光した姿がわかる。100倍では輝きもわかる。尾はかすかで存在のみ。光度は8.7~8.9等星とほぼ同じ。9.3等星より明るい。

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  • 2023A3_010.jpg
  • 09.40UT m1=7.9, DC=5-6, dia=2', tail=10' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

20cm36倍でコマ・核のみがわかるが、62倍では尾が見える。バックの明るさで尾が消えてしまう。まだ集光は強く62~100倍では輝くように見える。尾はうすく伸びている。光度は隣の7.9等星で見積もりにくいが、それとほぼ等光かやや明るい。

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  • 2023A3_009.jpg
  • 04.41UT m1=6.7, DC=5, dia=3', tail=15' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

昨日は5cm双眼鏡で尾までよくわかったが、自宅からでは尾はおろか、存在すらかろうじて分かるほど淡い。20cm36倍で輝くほどではないが、よく集光したコマと淡くうっすら伸びる尾がわかる。62~100倍で核が輝きをもってくるが167倍では衰えてしまう。尾はごく淡いが長くのびている。光度は近くの6.7~8等星と同じ。

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  • 2023A3_008.jpg
  • 03.39UT m1=6.5, DC=5, dia=6', tail=1.3° (5.0cm双眼鏡 7倍)

(5cm7倍双眼鏡)だいぶ暗くなってひと目では見つからないが、一度見えると淡く長い尾がわかる。30分角程度は見やすく、目をそらすと1度以上は伸びているのがわかる。コマの集光、輝きは強くない。光度は隣の5等星よりは暗いが、まだ付近の6.4等星などとほぼ等光。視野内を人工衛星がひっきりなしに通る。常に1個以上見えているような状態だった。

小川町まで来て見たが、はくちょう座の天の川がほんのりわかる程度。それでも自宅よりは2等級暗い星が見える。

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  • 2023A3_007.jpg
  • 20.42UT m1=4.2, DC=8, dia=5', tail=2° (5.0cm双眼鏡 7倍)

ベランダからでは1度くらいの尾しかわからなかったが、外に出るともう少し淡くのびているのがわかる。コマは小さく鋭い。核は5等星なみ。光度は下のσSer(4.8等、大気減光で4.6等相当)よりやや明るく、隣のλOph(3.8等)より僅かに暗い。

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  • 2023A3_006.jpg
  • 20.40UT m1=4.4, DC=7, dia=2', tail=1.2° (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

1週間で光度は下がったが、高度が上がった分輝きは、全く衰えない。20cm36倍で隣の4等星λOphにも負けない。鋭く輝く核から柔らかい光芒がすっと下方にのびている。尾の中に線がありそうだが構造はほとんどわからない。視野の端まで淡いながらも続いている。高倍率で核近傍のスケッチをしたかったがこちらのほうが見事だったので予定を変えた。終始雲が通過して、観測時間の3分の1も見えないかった。

2023A3_005-editPosi-0.65-25.jpg

  • 2023A3_005.jpg
  • 13.38UT m1=1.5:, DC=7, dia=5', tail=3° (5.0cm双眼鏡 7倍)

ベランダで17:00過ぎから探し始め、17:38(彗星11.5°、太陽-6.6°)に5cm7倍双眼鏡で確認。尾がよく分かる。20cm36倍では核の輝きがすばらしい。コマの大きさもわかる。18:00に木陰に隠れたので、外に出てさらに観測継続。空が暗くなり、無数に張られた電線の向こう側に、双眼鏡の視野の半分ちかくまで、尾が伸びているのがわかる。わずかに左(南)にカーブ。コマの大きさもわかる。18:18に屋根の向こうに沈んでも尾がわかった。光度はアンタレスより暗く、δSco(2.29等)よりやや暗い程度(大気減光差1.08等→1.5等と見積もり)。肉眼では存在がわかる程度。明け方のときよりは明るい。

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(追記)ベランダで、20cm望遠鏡36倍に携帯を当てて撮影。17:56。iPhone SE2では彗星はよく写りません。