2015年の夏頃に見られた微光彗星です。11等級程度にとどまったため、あまり注目はされませんでしたが、急増光して夜半に天頂近く位置したこともあり、観測はしやすい彗星でした。終始集光が強く小さいコマを維持し、近日点頃には尾も少し伸びました。
近日点通過の2015年8月10日頃は天候が悪く、残念ながら見ることは出来ませんでした。近日点距離は1.64auで、7月16日頃に衝の位置で0.76auまで地球に接近しました。
観測できたのは5回だけでしたが、得られた光度式はm1 = 5.01+5logΔ+29.54 log rで、確かに急増・減光したようです。コマの実直径は観測期間中0.0005au程度で一定していました。