屋根に掛る高度のため、昇ってきた時には薄明が迫っていた。12等星の微星がほとんどコマに接していて、測光がしにくい。集光は弱いように思える。
3.833UT m1=11.2, DC=5, dia=1', (20.3T10 133x)
高度25°以上にならないと屋根の上から見えてこない。最初、星図の位置を凝視しても一向に見えてこず、淡くなったのかそれとも前回が誤認だったのかと落胆しつつ観測を終えるところだったが、周囲を探すと、2分角ほど離れた位置によく集光した光斑があった。結局、Guide9.0の軌道が古いままで更新されず、誤差があったようだ。またしても、恒星に接していて、測光しにくかったが、先ほど見たC/2014 Q3よりは見やすく、集光して小さい。
18.84UT m1=10.9, DC=4, dia=2', (20.3T10 x)
月がわずか数度の位置にある。視野に入れて、最初は見えなかったが、凝視して慣れてくるとやや集光したコマが見えてきた。月がなければもっと見やすかったかも?C/2014 Q3の方より明るいようだ。
02.833UT m1=10.5, DC=3, dia=2.5' (20.3cmSCT 77x)
当初は、視野に入れてもまったく見えなかったが、意識すると次第に淡い光斑が見え、大きなコマがわかってきた。100倍程度でわかるが、今日は77倍程度が最も良い。集光は弱い。光度は、少なくとも11等星よりは明るい。5時過ぎには見やすくなったが、透明度が少しでも悪いと途端に見えなくなりそう。
m1=10.7, DC=4, dia=2', (20.3cmSCT 100x)
月がそばにあるが、透明度のおかげで見やすい。20センチ62倍でも小さい光斑として見える。今までで一番見やすいかもしれないかも。コマは拡散して大きく拡がるが、中央集光もある。100倍~133倍で見やすい。光度は、10.2等星よりはやや暗いように思うが、比較星の10.84等星~11.35等星がほぼ同じ高度に見えてしまうため定めにくい。10.5等以上かも。
m1=11.1, DC=4, dia=3', (20.3cmSCT 77x)
約1週間ぶりの観測。やや暗くなったような気もするがまだ見えている。20センチ62倍ではかすかで、77倍の方が良い。拡散していて、ちかくの11.2~3等星3個と同じかやや明るい程度(TJの比較星光度が実際の光度を反映していないようだったので、TTで測定)。15P/Finlayと比べ、見やすいぐらいだが、視野内で見えている最微星光度は1等以上暗い。
m1=11.6, DC=3-4, dia=2', (20.3cmSCT 100x)
かなり淡くなってしまった。どの倍率でも一応わかるが、拡散して見失う時間の方が多い。光度は難しいが、11.4~12.0か。比較星カタログの取り方で0.5等級も差が出る可能性。満月前ラストの観測のつもりだったが、このまま彗星としての最終観測になってしまうかも。