0252P-2016_001-editPosi.jpg

  • 30.80UT m1=9.6:, DC=1-2, dia=1.5'< (20.3cmSCT 100x)

下弦の月がわずか7度にある。透明度は良い。20センチ62倍で、9等星のそばにそれらしい光斑があり、100~167倍で、彗星の移動と共に見やすくなった。非常に淡いが、ある程度の集光はある。次第に11等星に接近するのがわかった。62倍では、多少コマが外側まで拡がっているらしいのはわかる。7~8等はありそう。36倍では月のゴーストもあり、バックが白すぎて確認できず。5センチ7倍双眼鏡でもわからず。

(追記)地球に0.03auまで大接近した周期彗星です。接近時は南半球にありましたが、3月25日以降は日本でも見られる位置まで北上しました。地球と並走しているため、3月末現在も0.1au以下の接近した状態が続いています。私が見た彗星の中では(百武彗星を下回り)一番地球の近くにある彗星です。

ただ、現在は満月過ぎの月光が著しく、淡いこともあってなかなか眼視観測は困難でした。3月25日朝にも試みましたが、8等星まで見える低空でも、見つけることはできませんでした。

0252P-2016_001.jpg

252P/LINEAR (2016)
IIIYYYYMnL YYYY MM DD.DD eM/mm.m:r AAA.ATF/xxxx /dd.ddnDC /t.ttmANG ICQ XX*OBSxx
252        2016 03 30.80 xS  9.6:TJ 20.3T10 100 > 1.5  1/           ICQ XX AIKxx

2016年3月31日4時7分(TZ=+9)の小数表記:30.79653UT = 30.79734TT (ΔT=69.6s)
r=1.020au Δ=0.066au
α=17h33.5m δ=-15°09'(2000.0)
α=17h34.4m δ=-15°10'(視位置)
高度 alt=38.2°/方位角 A=169.2°(南)
太陽離角 Elong=106.6°
位相角 β=69.9°
太陽の方向角 =90.2° 太陽の反対方向(尾の方向)=270.2°(2000.0)
天文薄明始=31日4時03分 太陽高度 alt=-17.3°
天頂方向角 V=-9.1°(北から東回り) / V+180=170.9°(天頂が下の画像は、この数値を反時計回転で北を上にできます)
月齢☽=21.72 月離角 Elong= 8°(地心) 月高度 alt=33.7°
軌道の元期:20160328 (観測日は元期から2.8日経過)

絶対等級M1 = 15.5等(1auからの光度)
1.5'のコマ実直径 = 0.4万km(月軌道円の0.0倍)
参考:彗星の位置における1秒角の大きさ=48km

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