現在、数多くのパンスターズ彗星が発見、観測されていますがその走りかもしれません。2013年春に大彗星になるかも~として一般にも話題になったパンスターズ彗星C/2011 L4です。結局(大方の天文ファンの予想通り)肉眼で見えるような大彗星とはなりませんでしたが、南半球でまず増光し、北上して北半球の観測者にはいきなり1等級の彗星として姿を現しました。

双眼鏡的な彗星ではありましたが、薄明の残る中伸びる尾の姿は美しく、彗星としては見事でした。北半球では減光して見えなくなるまでずっと追うことが出来ました。

光度式は全観測を用いてm1 = 5.62+5logΔ+9.45 log rで、安定した光度変化でした。近日点の頃の不確実な観測を省いた場合も大差ないm1 = 5.49+5logΔ+10.27 log rで、光度が安定していたなら近日点の頃の目測は実際より0.5等ほど暗かったのかもしれません。

2011L4mag.png

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