レビー名の付いた彗星はいくつか発見されているが、2006年に土星のそばで発見された、短周期彗星。バーストを起こしたところを発見されたらしく、全天捜索の網をすり抜けての希少な眼視発見だったと思う。発見は10月2日なので、発見5日後の観測となった(その日まで晴天に恵まれなかったのだろう)。当時のスケッチはC/2006 T1の符号で書かれている。
10月8日朝は日曜で、その週の土日は東京までイベントに行っていたらしい。スケッチの文面が素っ気ないのはそのためか。
彗星としてはごく小さく微光で、特に記憶していることもない。ただ、無事次の回帰は2011 Y1として検出され、255Pとして周期彗星番号登録されたようだ。最大で13等級だったので、見ることは出来なかった。
qが1.0程度なので地球に接近すると大きくなるかと思ったが、2020年には木星に接近してq=0.84まで小さくなるらしい。将来はメジャーな周期彗星に成長してくれる可能性がある。