2006A1の前に観測。10等星のごく近傍にかすかな光斑がある。100倍ではかなりきついが、133、200倍と上げると見やすくなる。比較的集光があり、変形?
5日4時10分=4.80UTに12.1等、dia=0.5'、DC=5。
かなり強烈な月明かりがあり、単にチェックのために望遠鏡を向けたつもりだったが、意外にもあっさり見えてしまった。小さくよく集光している。光度は12.0等前後と測定したが、感覚的にはもっと明るい。
3月20日4時40分=19.82UT 11.9等 コマ直径=1.0' 集光度=5(20cm 100倍)
月が去って見違えるほど明るくなった。集光の強い姿のまま明るくなっている。目を逸らすと上方に向かってコマが拡散しており、これが尾のようだ。
倍率的には100倍の方が見やすいが、後々(彗星が成長して)低倍率でスケッチした時に比較しやすいように、62倍でスケッチを取ってみた。
62倍でも尾がはっきりしている。中心核は星状で、206倍でも星状は崩れない。かなりの集光。光度は2日前と比べて大きく上がっているとはいえない。
B核を見たあとだったが、意外な暗さに逆に驚いた。それだけB核が明るかったということか。しかし、B核よりコマは大きく、尾も明瞭。集光は弱いとはいえ、彗星としては高い。
Bほどの集光はないが、大きく確実に明るくなっている感じ。尾が長く伸びている。イメージ的にはBより暗くなったようにさえ思える。
Bとはまったく異なる。月明の中輝く核が非常に目立ち、すっと伸びる尾も見える。ただやはり月明かりの影響は大きい。
実に美しい眺め!コマの輝きがすごく、細長い形をしている。尾はすっと伸びている。双眼鏡では光斑として見えるが、尾の存在はわかる。光度は7等台でもおかしくない。
双眼鏡5センチ7倍(スケッチなし)では、1時30分に7.2等、DC=4、尾(コマ)=10'と観測。前回より見やすい。
(20センチ、62倍)スケッチは62倍・天頂プリズム使用(反転を補正済み)による。中心の輝きが素晴らしい。星状の核が見え、尾もよく伸びている。
結露で望遠鏡は曇ってしまったので、双眼鏡スケッチを試みてみる。期待したほどの明るさではないが、尾は明瞭に見える。光度は2つの6.7等星と同じで、6.4等星よりは暗い。