2インチアイピースを使ってみた。

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今まで使ってきた長焦点のアイピースは1.25インチサイズ(31.7mm=いわゆるアメリカンサイズ)のPL32mmで、20センチ望遠鏡に付けると視野は50分角しかなく、その狭さが不満でした。一方で、広視野が取れる2インチサイズ(50.8mm)のアイピースは、望遠鏡本体ぐらいするようなものすごく高いイメージがあったので、今までは使ってみようと考えたことはあまりありませんでした。しかしながら、さすがに彗星観測の時に不便に感じてきたので、意を決して検索してみたところ、思いの外お安く手に入ることがわかりさっそく購入してみました。

目を付けたのはミードのSP56mmアイピースで、約1万3000円。通販でもさらに安く買えましたが、現物を確認したかったため、去年の年末に秋葉原の某望遠鏡店まで行ってきました。純正にもかかわらず相当な安さが疑問でしたが、旧モデルでかつ円高の際に大量購入したぶんが出回っていたためにこの値段とのこと。しかし、この店舗では最後の1点で、他のお店でも在庫切れが多いようです。

接続に必要なアダプターも一緒に購入。こちらは思ったより安く2000円程度でした。アダプターにはバレル(ネジ)の精度の問題でメーカーによる相性があるのだとか。例えばミードとセレストロンでは微妙に異なるので片っぽが他方に入りにくいということが起きるそうです(どっちがどっちかは忘れた)。一応メーカーを告げたので、大丈夫なものを選んでもらいました。この辺は店頭で実際に説明を聞かないと(通販では)わからないことです。

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実物を見ての第一印象は、とにかく、すごく・・・おおきいです・・・どのくらい大きいかというと、アイピースのケースにiPhoneが入ってしまうぐらいです。

20150309-2.jpgアダプターを介して望遠鏡に取り付けると、太くて実に凛々しい。

IMG_4242.JPG0.6kgもあるのに、リューズで締め付けるだけでずり落ちないのか?と心配になりましたが、アダプターの中に細長い金属板(真鍮の締め付けリング)が入っており、リューズに押されたリングが面でアイピースを締め付けるので、引っ張ったぐらいでは外れないぐらいの強度があります。

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ただ、天頂付近を見ようとすると、長すぎて先端が架台の端に当たってしまいます。70°ぐらいが限界で、もし東の空で自動追尾で見ていると架台にぶつかってガリガリ言ってしまいそうでこわいです。

そこで出番なのが、天頂ミラー。アイピースと一緒に天頂プリズム(orミラー)も買うつもりでしたが、お手頃な値段のものは在庫が無く、別のお店の通販で購入。ちょうど運良くセール期間だったため、8000円程度のものが半額の4000円程度で購入出来ました。

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20150309-4.jpgそれでも天頂に向けると1ミリぐらいの隙間しかありません。

「シュミットカセグレン用天頂ミラー」として購入したもので、接続部分がそのままバレルになっています。通常の天頂ミラー(プリズム)では長すぎて架台に当たってしまうようです。


実際の観測。最初に輝星に向けてみた時、あまりピントが合わず、悪いのを掴まされたか!?と不安になりましたが、どちらかといえば目の方が低倍率に慣れていなかったようで、慣れればあまり違和感はなくなくなりました。ただ、低倍率特有の現象として副鏡のある中心付近の影がやや目立ってしまいます。

お店では「20センチでは副鏡が小さいため視野がケラレてしまうかもしれない」と言われました。確かに周辺減光があります。実際にどの程度の視野があるのか調べると、計算値1.46°に対して、実測値は1.40°前後で、やや狭いもののほとんど気にならないレベルでした。減光はレンズ起因なのかも知れません。

初めて2インチアイピースを使用した観測は、2015年1月1日のラヴジョイ彗星のスケッチ(No.8)として既に掲載しています。

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天頂ミラーを通すと光量の欠損が気になります。実際にラヴジョイ彗星観測の際にミラーを通して見たところ、ごく淡い尾は確認出来たので、幸いこちらも気になるレベルではないようです。視野円が今までの7割増、面積で3倍ちかくに増えたことで、今までより彗星の光度比較星を取るのが楽になり、さっそくフィンレー彗星の再増光の際に活躍しました。

2インチのグッズが一式揃ったので、70°以上あるような超広視野アイピースも使ってみたいところですが、視野は圧巻でもスケッチが大変そう・・・

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