今年は6年に1回の木星のガリレオ衛星相互食です。わりと頻繁に起きてるイメージがあるので、ついつい見逃してしまいますが、今回は観測を試みてみました。
2015年2月11日20時00分頃にエウロパによるイオの掩蔽と、20時11分頃にエウロパによるイオの食(金環)が相次いでおきました。観測開始時、既にイオとエウロパはくっついていたので衛星は3個しか見えず、ガニメデとカリストがそばに見えていました(ガニメデの方が0.5~1等ほど明るい)。
- 19:56 観測開始 分離出来ず
- 19:59~20:00 光度がわずかに落ちる?ガニメデに近かった合成光度がカリストと同じまで暗くなる。
- 20:06 イオとエウロパが分離出来るようになる。上に見えるイオの方がわずかに明るい。
- 20:11:20 イオがエウロパより暗いことに気づく
- 20:11:50 イオが明らかに暗く、見にくくなっている。
- 20:14:20 イオとエウロパの光度が同じに見える。
- 20:15:40 イオの方が明るい。
(11センチF6マクストフカセグレンSP6.4mm156倍)
観測開始の19時56分から、終了の20時16分まで非常に慌ただしく、メモやスケッチを取る時間は全くありませんでした。時刻等は全部暗記して、終了直後に書き残したものです。今後短時間の現象は、録音でメモを取るなどしないといけないかもしれません。
この後20センチ望遠鏡を持ち出し、22時40分頃のカリストによるガニメデの食を見るつもりでメモの右側を空けたのですが、曇ってしまいました。
衛星相互食といえば、10年以上前に見た現象が記憶に残っています。その時は減光率90%以上(たぶん)で、みるみるうちに衛星の1個が暗くなって、また元に戻っていきました。探したら、当時のメモ書きが出てきました。1997年8月?の現象で、星雲星団スケッチ(M75:ブログ記事未掲載)の裏に描いていました。