小惑星(466)TisiphoneによるHIP 84576(7.1等)の食

2014年8月5日夕方に起きた小惑星による恒星食です。対象星が7等級と明るく今年屈指の現象でしたが、夕方の薄明中(当地で太陽高度マイナス8度)のため、観測の準備には及び腰でした。前日夜中に暑さで目覚めた時、星空が広がっていましたが、睡魔の方が勝って望遠鏡の設置はせず。

しかし、当日の夕方になっても透明度の良い状態が続き、しかも(今まで19時以前に帰宅出来たことはほとんどなかったが)18時に帰宅出来たので、大急ぎでベランダに望遠鏡を運び出しました。

幸いなことに、上弦の月がちょうど南中をむかえる瞬間で、それを目印にしてホームポジションの設定は上手くいきました。誤差を最小限に抑えるために水準器を使って慎重に設定した結果、(アライメントの際に必要な2星の導入をスルーしたにもかかわらず)半月やアンタレスを1度程度の誤差で導入することができました。この調子で対象星も、と思ったのですが、これが意外と手こずり、対象星を含む三角形の星並びを視野に入れた瞬間、時計を見ると19時20分すぎ。予報の19時21分56秒まであと1分少々でした。それでもギリギリで監視には間に合いました。さすが7等級だけあって、星自体は明るく見えました。結果は通過でしたが、成立させることができました。

対象星は、7.5等と8.3等、離角0.3秒の重星であることが直前に調べてわかったので、微小減光にも気をつけましたが、そのような気配はありませんでした。掩蔽帯は東側に大きくずれたようです。

■小惑星(466)TisiphoneによるHIP 84576(7.1等)の食
観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系
   埼玉県坂戸市内
観測開始と観測終了の時刻
    2014年8月5日19時21分00秒~19時23分00秒(JST)
減光観測の有無
  1等級以上の減光はなし。
時刻保持の方法
  固定電話(コードレス)の117時報とストップウォッチによる。
観測方法・機材
    ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
  +PL32mm(62倍)による眼視観測
天候・観測条件
  快晴(雲量0/10)、透明度4/5。

[JOIN:15202]にて報告

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