小惑星(1332)Marconiaによる2UCAC 41006105(12.0等)の食(減光)

2013年12月1日に予報されていた現象。深夜1時過ぎの現象だったが、10時過ぎには眠くなったの仮眠をとって0時過ぎに起床。無事起きることが出来そのまま観測へ。

昨日の(1112)Poloniaと同様の高度と明るさで、その観測が良い予行演習となった。天頂プリズム用に反転させた星図を用意したものの、自動導入だけではすぐには目的星は見つけ出せず、星図ないのεGemから再導入した。

録音が無事に作動していることも確認し、コードレス電話で117にかけて、それを聞きながら監視開始。対象星は昨日と同じか、やや明るく監視には問題ない。ただ、やはり倍率を上げないと、気を抜くとすぐ見にくくなってしまう。

当地での予報は1時03分06秒±8秒だったので、03分の時報が鳴る直前に集中力のピークを持ってこれるように観測開始。01分から目を離さずに見始める

さて、もうすぐか?と思い始めた瞬間に、不意に星が消える。予報よりも16秒近くも早い減光に若干不意を突かれた気がした。やっと消えてくれた!冷静にストップウォッチを押しながら、そう思った。長く感じられた後に、気付いたら星が戻っていた。ちょっと慌ててまた押す。

とりあえず(衛星の可能性もあるので)05分までは監視を続けた後、とりあえずその場でストップウォッチのスプリットの値を記録(昔うっかり操作ミスで消したこともあるので)。そしてその星図、ストップウォッチ、録音していた携帯をもってそのまま部屋へ戻り、今度は固定電話で117にかけて時報と同期するようにストップウォッチを押して時刻を求める。さらに今回の観測の個人反応差を測定。この辺は減光観測に成功した時はいつも行うこと。結果、継続時間は予報最大の5.4秒よりはやや短い4.8秒と出た。ストップウォッチ上では5.093秒だったのでこちらの方が予報に近いが、計算で出てしまったので仕方ない。

2シーズンぶりの減光観測となった。「小惑星の食は2年ごとに豊作の年と不作の年がやってくる」という自分のジンクスは今回も当たりそう?

20131201image.jpeg

観測地
   埼玉県坂戸市内
観測開始と観測終了の時刻
    2013年12月1日1時01分00秒~1時05分00秒(JST)
減光観測の有無
  明瞭な減光を確認(確実度5/5)
減光時刻
  減光開始 1時02分50.4秒(±0.2秒)
  減光終了 1時02分55.2秒(±0.5秒)
  継続時間 4.8秒
   個人差は、開始時刻に0.5秒、終了時刻に0.8秒を補正済み。
   誤差は、前述の通り終了時刻の方でタイミングが遅れたので大きめにとってあります。
時刻保持の方法
  固定電話の117時報とストップウォッチによる。
観測方法・機材
    ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
  +SP9.7mm(206倍)+天頂プリズムによる眼視観測
天候・観測条件
  快晴(雲量0/10)、透明度4/5。

[JOIN:14708]2013/12/1 01:48 [JOIN:14717]同18:58にて報告。
  • 作成:
  • 最終更新: