(※2014年11月14日記載。この記事の投稿日は観測日に合わせています)
当時の報告文より抜粋。
今夜の小惑星(93)Minervaによる2UCAC 43944479(12.9等級)の食は、減光を観測しました。 もともと困難が予想されていた微光星かつ微小減光の現象でしたが、 掩蔽帯の中に入っていたため、ダメ元で挑戦しました。 空の透明度は、肉眼で3等星がやっと見える程度で、あきらめていましたが、 倍率をあげることで意外と対象星は見やすくなりました。 減光幅も意外と大きく、減光中小惑星はほとんど見えませんでした。 観測の10分後には、それまでほぼ快晴だった空が全天雲に覆われてしまうという際どいタイミングでした。
観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系 埼玉県坂戸市内 東経139°26' 51"、北緯35°56' 57"、高度21m [世界測地系=Google Earthと地図閲覧サービス(ウォッちず)による。] 観測開始と観測終了の時刻 2011年1月28日19時15分00秒~19時19分00秒(JST) 減光観測の有無 明瞭な減光を観測(確度4/5) 減光時刻 減光開始 19時17分36.8秒(±1秒) 減光終了 19時17分49.3秒(±1秒) 継続時間 12.516秒(ストップウォッチの表示) 開始、終了はどちらも反応差0.60秒を補正済み ※微光現象のため反応差の数値自体が見極めにくく、 誤差を大きめに見積もっています(時刻が1秒程度早い可能性がある) 時刻保持の方法 ・ストップウォッチと固定電話の117時報による。 観測方法・機材 ミード製 LX90-20 (20.3cm f10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾) +SP9.7mm(206倍)+天頂プリズムによる眼視観測。 天候・観測条件 雲量1。透明度3/5。