(※2014年11月14日記載。この記事の投稿日は観測日に合わせています)
当時の報告文より抜粋。
今夜の、(212)MedeaによるTYC 1839-00696-1(10.0等)の食は、明瞭な減光を確認しました。 観測前には、望遠鏡の設定がうまくいかなかったり、対象星が見つけられず10分前にようやく発見するなどの小さい不幸が続きましたが(さらに観測後には、予備用の録音失敗も。。)、それらを全部吹き飛ばすほどの、久々の気持ちの良い現象でした。 対象星は、直径30分角の視野の中でもっとも明るく、監視も楽でした。 減光・復光ともに瞬間的ではなく、ゆっくり時間を掛けて(0.2秒以上?)起きたように見え、 どのタイミングでストップウォッチを押すか一瞬迷ったほどです(完全に消えた瞬間、戻った瞬間を待って押しました)。 減光中はシンチレーションのためか、時折わずかに復光したように見えましたが、 それが12等級の小惑星の明滅であることにしばらくして気づきました(それほど継続時間も長かった)。 観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系 埼玉県坂戸市内 東経139°26' 51"、北緯35°56' 57"、高度21m [世界測地系=Google Earthと地図閲覧サービス(ウォッちず)による。] 観測開始と観測終了の時刻 2011年1月8日20時45分00秒~20時50分00秒(JST) 減光観測の有無 明瞭な減光を観測 減光時刻 減光開始 20時47分45.2秒 減光終了 20時48分03.6秒 継続時間 18.433秒(ストップウォッチの表示) 開始、終了はどちらも反応差0.65秒を補正済み 時刻保持の方法 ・ストップウォッチと固定電話の117時報による。 観測方法・機材 ミード製 LX90-20 (20.3cm f10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾) +PL20mm(100倍)+天頂プリズムによる眼視観測。 天候・観測条件 雲量0。透明度4/5。 P.S. 先日の、(1584)Fujiの現象ではお騒がせしました。(返信のタイミングを逃していました) 今にして思えば、ある時点から星の見え方が急に不安定になったので、 やはり雲の通過等によるもので、小惑星の現象としてはノーカウントかなと思っています。