44Leo近くの11等星が隠される現象です。今回は、減光等級がわずか0.9等しかなく、眼視観測での困難が予想されましたが、私の場所が掩蔽帯にどっぷり浸かっているので大いに期待して臨みました。。。が、通過に終わったようです。
4時過ぎの起床で、今回も観測開始はギリギリになってしまいました(汗 しかも、結構高度があったため(60度)天頂プリズムがないと厳しい状態に。今回は鏡像星図は用意してませんでしたが、輝星(44Leo)のおかげですぐに見つかりました。どうやら高度が50度を超える時は両方の星図を用意したほうがよさそうです。
満月の強い月明かりが容赦なく突き刺しますが、幸い目的星(+小惑星)は倍率を上げると比較的容易に認められ、観測の障害にはなりませんでした。シンチレーションの乱れもたいしたことありません。今回は光度差が小さいため、付近にある11.1等星と12.1等星(GSC)の光度差を事前に確認して、感覚をつかんだ上で臨みました。
携帯の117を聞きながら
「38分をお知らせします」
「・・・38分30秒をお知らせします」と、くるかくるか?と期待しましたが、
「39分を・・」ときて「????」
一向に変化がありません。結局何も観測終了。見逃したのか?と不安になりましたが、結果的にはわずかに影は北に外れたようです。
「2006-12-05小惑星(89)Juliaによる2UCAC 34843524(11.6等)食」観測の概要
- 観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系
- 埼玉県坂戸市内
東経139o 27' 02"、北緯35o 56' 45"、高度21m [日本測地系=国土地理院1/25000地形図より]
東経139o 26' 50.4"、北緯35o 56' 56.5"、高度21m [世界測地系=上記日本測地系より算出] - 観測開始と観測終了の時刻
- 2006年12月5日4時36分30秒~41分00秒(JST)
- 減光観測の有無
- 減光はなし(確度4/5)。減光が浅いため見逃した可能性がある。
- 時刻保持の方法
- ・ストップウォッチと携帯電話の117時報による。
- 観測方法・機材
- ミード製 LX90-20 (20.3cm f10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
+SP15mmアイピース(133倍)+天頂プリズムによる眼視観測 - 天候・観測条件
- 雲量0。透明度4/5。満月の月明。わずかに結露(霜)
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