表題の現象の観測です。予報では小惑星の直径分外れているようでしたが、通過を確認するために観測しました。そして無事?通過を観測しました。
Yahoo!の天気予報では1時ごろ雨雲が通過するとのことでしたが、空の北半分が曇り空で、目的星のあるふたご座はクリアな晴天。満月に近い月光が突き刺しますが観測に支障はありませんでした。
しかし、目的星が暗く、気流の乱れが激しいため62倍では見づらく200倍まで上げての観測。高度も高いので天頂プリズムを使用しました。鏡像の星図を用意したのは正解。
意外に準備に手間取ったため、37分開始予定が、40秒ほど過ぎていました。しかも39分からと勘違いしていたのもミス。さらには録音が正常に行われていなかった模様。
星像は終始乱れまくって、しばしば瞬間的にまったく見えなくなりました。(例えば、衛星による)0.5秒以下の減光であれば見逃していた可能性はあります。結局1時37分40秒から41分30秒まで食による減光は認められませんでした。
結果的には何の問題もありませんでしたが、今後に課題を残したように思います。
片付け前にC/2006 L1 ガラッド彗星も見ておきました。大きく拡散した姿は変わらず、10~11等程度でした。
「2006-12-03小惑星(419)Aureliaによる2UCAC 38242067(11.6等)食」観測の概要
- 観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系
- 埼玉県坂戸市内
東経139o 27' 02"、北緯35o 56' 45"、高度21m [日本測地系=国土地理院1/25000地形図より]
東経139o 26' 50.4"、北緯35o 56' 56.5"、高度21m [世界測地系=上記日本測地系より算出] - 観測開始と観測終了の時刻
- 2006年12月3日1時37分40秒~41分30秒(JST)
- 減光観測の有無
- 減光はなし。ただし、星像の明滅により短時間(0.5秒)以下の減光を見逃した可能性がある。
- 時刻保持の方法
- ・ストップウォッチと携帯電話の117時報による。
- 観測方法・機材
- ミード製 LX90-20 (20.3cm f10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
+SP9.7mmアイピース(206倍)+天頂プリズムによる眼視観測 - 天候・観測条件
- 雲量4。透明度4/5。月明。
- 予報・記事
- http://uchukan.satsumasendai.jp/asteroid/0612aurelia.html
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