小惑星(4035)1986WDによる12等星HSOY 107769848の食(通過)

(観測から時間が経ってるので、公開日を観測日に変更)

2018年7月2日未明の現象です。対象星が12等の微光で、今回はじめてこの種の現象としては(20cmに)500倍の超高倍率を使用しました。今までの最高だった317倍よりも見やすく、助かりました。

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この現象は、小惑星が小さかったためか、減光を観測できた人はいなかったようです。

JOIN-MLへの報告メールから抜粋。同日の(677)とまとめてます。

2018/7/2 20:23送信 件名:[JOIN:18239] (4035)と(677)による現象2件(通過@坂戸)

1月以来、半年ぶりの報告となってしまいました。
昨晩(2日未明)の2件の現象の報告です。2件とも眼視観測で通過でした。

■小惑星(4035)1986WDによるHSOY 107769848(12.11等)の食。

対象星は微光でしたが、すぐとなりにほぼ等光の恒星があり、
20cmに500倍の高倍率をかけたおかげで、比較的監視は楽にできました。
ただ、神経を集中させないと見失いそうになります。
ごく短時間の減光であれば見逃していた可能性はあります。

観測地と、観測地の経緯度と標高
埼玉県坂戸市内(Sakado,Saitama)

観測開始と観測終了の時刻
2018年7月2日00時09分30秒~00時12分30秒(JST)

減光観測の有無
  なし

時刻保持の方法
  117時報(固定電話のコードレス子機)による。

観測方法・機材
ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
  +UWA4.0mm(500倍・視野7.0分角)による眼視観測

天候・観測条件 透明度3/5、雲量0/10。強い月明。

■小惑星(677)AaltjeによるTYC5225-01455-1(10.3等)の食。

先ほどの現象の12等星に比べると、かなり恒星が明るく、満月が近くにありながらも楽に監視できました。
多少は期待しましたが、対象星は微動(微減光?)だにしませんでした。

観測開始と観測終了の時刻
2018年7月2日00時53分00秒~00時57分00秒(JST)

減光観測の有無
  なし

時刻保持の方法
  117時報(固定電話のコードレス子機)による。

観測方法・機材
ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
  +PL12mm(167倍・視野18分角)による眼視観測

天候・観測条件 透明度3/5、雲量0/10。強い月明。

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