2013年5月10日未明に予報されていた現象。当地では、掩蔽帯内の中心から30kmという好条件の位置にあって、2時42分21秒±19秒に起こる予報だった。ただ、事前に調べた限りでは対象となる星が11.9等級と暗めなのが気がかり。DSSでもあまりパッとしない。
目覚ましを掛けて、2時10分過ぎに起きる。空を見ると晴れてはいるがあまり透明度は良くない。事前にベランダに望遠鏡を設置していたので、導入はすぐにできたが、62倍では見えない。・・・弱った。一気に最高倍率の317倍にすると、明瞭に見ることはできたが、重星をなしているはずの12等星は見えたり見えなかったり。対象星自体も、気流のふらつきや心理状況のためか時折見失う。
しかし、見える以上は観測するしかない、と意を決めて早めに観測開始。次第に予報時刻が近づくが、やはり見失いそうになる。時刻である42分30秒を過ぎた。まだ気は抜けない。幸い後半はわりとはっきり対象星は見えた。しかし、暗くなる瞬間はあったものの、期待した減光は起きず。ただ、継続時間の5秒の減光があったとして、本当に見えていただろうかと不安にもなった。
部屋に戻ってすぐに就寝。3時前には寝れた。翌朝、起きて改めて予報を見たら、予報継続時間は19.2秒と出てた(昨晩23時の食と継続時間を取り違えていたらしい)。それなら、少なくとも「中心帯の減光はなかった」となら言えるかも。
それにしても、今シーズンはことごとく食を外すなぁ。まだ1個も見てない。前シーズンは1月に3個も減光見れたのに。
- 観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系 埼玉県坂戸市内
- 観測開始と観測終了の時刻 2013年5月10日2時40分00秒~2時45分00秒(JST)
- 減光観測の有無 減光はなし。ただし不確実。2時42分25秒頃に気流のゆらぎで一瞬見失う。
- 時刻保持の方法 固定電話(コードレス)の117時報とストップウォッチによる。
- 観測方法・機材 ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)+SP6.4mm(317倍)による眼視観測
- 天候・観測条件 快晴(雲量1/10)、透明度2/5。
[JOIN:14400]にて報告。