(※2014年11月14日記載。この記事の投稿日は観測日に合わせています)
当時の報告文より抜粋。
今朝の(566)StereoskopiaによるTYC 6189-01631-1(10.7等)の食は、明瞭な減光を観測しました。 低空で薄明が始まっている時間だったため、倍率を上げて恒星のSN比を上げないと厳しい観測でしたが、目的星自体はよく見え減光幅も大きかったので、はっきりと消えるのを確認できました。 (現象があと5分遅かったら薄明が強すぎて観測できなかったかも知れません。) ただ、観測中になぜか現象の時刻を1分遅く勘違いしていたため、 ほとんど「不意打ち」に減光してしまい、特に減光開始の時刻が不正確になってしまいました。 従って、減光継続時間はもう少し長いかも知れません。 (反応差が異なるのはその反映です。) 観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系 埼玉県坂戸市内 東経139°26' 51"、北緯35°56' 57"、高度21m [世界測地系=Google Earthと地図閲覧サービス(ウォッちず)による。] 観測開始と観測終了の時刻 2010年12月29日5時58分00秒~6時2分00秒(JST) 減光観測の有無 明瞭な減光。 減光時刻 減光開始 5時58分48.9秒(±0.5秒)反応差0.8秒補正済み。不正確。 減光終了 5時58分51.9秒(±0.5秒)反応差0.5秒補正済み。 時刻保持の方法 ・ストップウォッチとNTT固定電話の117時報による。 観測方法・機材 ミード製 LX90-20 (20.3cm f10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾) +SP6.4mm(317倍)る眼視観測。 天候・観測条件 雲量0。透明度4/5。月明。薄明により極限等級が1等級以上落ちる。 補足 時刻保持は、(観測後すぐに家に駆け込んで)ストップウオッチで固定電話の時報を測って比較しています。同時に携帯で117を流しつつ録音もしていますが、今回の時刻測定には使用していません。 (余談) ・昨晩の(375)Urslaの食は、ちょうど外出していたため観測は出来ませんでした。 ・24日の微小減光だった(675)Ludmillaも実は観測していました。 もしかすると目的星が星表の光度より明るくて、意外といけるかもしれないと思ったのですが、 期待は外れて、やはり眼視観測では困難でした。19時36分41秒ごろに光度が落ちた気がしてSWを押したのですが、それ以上に星像のちらつきがあったので、そのためだろうと思い観測不成立としました。ただ、接近していく2星の様子は楽しめました。 眼視では少なくとも恒星の光度は小惑星と同じぐらいはないと厳しいようです。