(690)Wrastislaviaによる10等星の食(通過)

この日の現象は思い出深い。当日2013年2月11-12日夜は3現象が予報されていて、もしかしたら(おそらく史上初の)一晩3現象成功か?!と若干テンションが高まった。結果的に3つとも通過だったのだが、特にこのWrastislaviaは、超低空で望遠鏡の位置をずらさないと建物の隙間から見ることは出来なかった。アライメントを行った上で、星図の星の位置と見比べながらなんとか導入できたが、以下に書いたようになかなかの難物で直前まで成立も危うかった。実際、低空のため観測を成立できなかった観測者もいたようだ。

通過には終わったものの、日本とオーストラリアでの減光観測があり、自分の通過もムダにはならずに済んだ。2013年6月1日記。

以下は[JOIN:14177](2013/02/12 0:24)報告文より一部修正して再録。詳しい情報を知りたい場合はご連絡ください。

引き続き(690)WrastislaviaによるTYC 6133-00477-1(9.9等)の食も通過でした。

高度わずか12度の低空で、障害物があったため先ほどより2メートルほど移動しました。
15分前まで大気減光と木の枝に隠れ対象星を見ることはできませんでしたが、
0時を回った頃から見えだし、観測時には監視に支障がないほどの明るさで見ることが出来ました。
視野には2、3個ほどしか恒星は見えませんでした。

当地では通過に終わりましたが、国内とオーストラリアでの同時観測が成立するといいですね。

  • 観測地:埼玉県坂戸市内
  • 観測開始と観測終了の時刻:2013年2月11日24時07分00秒~24時12分00秒(JST)
  • 減光観測の有無:なし
  • 時刻保持の方法:固定電話(コードレス)の117時報とストップウォッチによる。
  • 観測方法・機材:ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)+PL20mm(100倍)による眼視観測
  • 天候・観測条件:快晴(雲量0/10)、透明度4/5 低空。
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