最近食観測が続いたので、久しぶりに感じるがわずか3週間ぶりというべきか。掩蔽帯はだいぶ外れていたので気軽に臨みました。当然通過でしたけど。
普段の冬空に比べればあまり透明度は良好とはいえない。その代わり風もないし気流の状態もいいし、何より寒くない。南の低空に薄雲があるのがわずかに気がかり。
今回は高度が72度と高く星図は鏡像のものも用意した。幸い透明度の影響も少なく目的星は133倍で見やすい。しかし、時折気流による明滅がある。しばらくのぞいているうちに時間が迫ってきてムダにドキドキ感が強まる。
いつものように録音をスタートさせ、117に掛け、ストップウォッチに手をかける。23分30秒観測開始。
25分ごろ瞬間的に減光が起きたような気がするが気流によるものと判断しても差し支えない程度。
26分30秒観測終了。とくに何事もなく終わりました。
ついでに見た土星がきれい。衛星が二つ並んでいて、カッシーニの間隙がはっきり見えます。8等星食の時もこのくらい気流がよければなぁ。
「2006-01-29小惑星(523)AdaによるTYC 1337-00988-1(11.1等星)食」観測の概要
- 観測者
- Aikawa,Reijin
- 観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系
- 埼玉県坂戸市内
東経139o 27' 02"、北緯35o 56' 45"、高度21m [日本測地系=国土地理院1/25000地形図より]
東経139o 26' 50.4"、北緯35o 56' 56.5"、高度21m [世界測地系=上記日本測地系より算出] - 観測開始と観測終了の時刻
- 29日22時23分30秒~26分30秒
- 減光観測の有無
- 1秒以上の減光は起きず。
- 時刻保持の方法
- 携帯電話の117時報を受信しながらのポータブルHDDレコーダーによる録音
- 観測方法・機材
- ミード製 LX90-20 (20.3cm f10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
+15mmアイピース(133倍)+天頂プリズムによる眼視観測 - 天候・観測条件
- 快晴(雲量2)。透明度3/5。観測条件は良好。
- 予報
-
- http://uchukan.satsumasendai.jp/asteroid/0601ada.html (IOTA)
- http://www.toybox.gr.jp/mp366/onm/J060129.00523.pdf (佐藤勲氏)
- http://www7.ocn.ne.jp/~set/AsterOcclt/2006Jan/2006Jan.html (瀬戸口貴司氏)
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