1998-09-24小惑星(185)EunikeによるHIP3593(7.3等)の食(減光)

(※2014年11月11日記載。この記事の「投稿日」は当時の観測日に合わせています。今の記憶を元に当時を思い出しながら書いています。もっと詳しい状況を記した文章があるはずなので、発掘したら追記・修正する予定です。)

個人的には1991年のミルラ-γGem食以来の減光観測となりました。対象星も7等級と明るく、注目される現象でしたが(初期予報の掩蔽帯は朝鮮半島を通過していましたが、当時は1000kmずれることもよくありました)、直前に星の広場アストロレター(HAL-337、9月19日発行)を通じて、掩蔽帯が日本にずれるとの改良予報がもたらされたことを知ったので、特に注目して観測してみました。

期待はしたものの、当日は昼間から曇り空。現象の前も残念ながらなかなか晴れそうになく、もう寝るつもりでお風呂に入ったのですが、上がってから、ベランダに出て双眼鏡で空を覗くと、雲の切れ間からβCetが見える!慌てて8センチ屈折望遠鏡を持ち出し(小さいのですぐセッティングできた)、星図から星を渡って対象星を見出しました。

腕時計のストップウォッチ機能を使って、待ち構えていると、まさかの減光!冷静にスタートボタンを押す。そして復光。スプリットボタンを押しました。無事減光と復光の瞬間を抑えることが出来て安堵しました。この後、今液晶に出ている時間とメモして、今度は電話の117時報を聞いて再度スプリットボタンを押せば時刻が求められる・・・はずが、うっかり時間をメモする前にスプリットボタンを押してしまいました・・・。このため、復光の時刻は一瞬見た液晶のうろ覚えの記憶しかなく、不明となってしまいました。

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