2日前に台風18号が上陸して、台風一過の晴天が訪れましたが、その翌日は曇り。そして月食当日の今日。夕方になり雲が増え、半分諦めかけていましたが、仕事終わりに地平線近く見える満月を発見。もしかするとこのまま晴れるか?と期待しつつ1時間後の月食の始まりを迎えました。
18時過ぎ。晴れ間が増え、部分食の開始。低空のため黄色みがかっています。
このあと19時過ぎに皆既を迎えるのでこのまま観測続行となるのが普通ですが、今日は小惑星による恒星食が皆既月食の間に起きてしまいます。そのため20センチ望遠鏡はベランダの方に設置。ところが、基準星の導入が上手くいかず19時15分過ぎに下に降りて改めて設置。皆既の始まりが19時24分で、現象が19時39分なので超絶慌ただしくなってしまい、皆既始まりの瞬間は肉眼で一瞥しただけでした。
現象の観測が40分過ぎに終わって、今度は20センチ望遠鏡で観測再開。
右の方に微星が見えていて、19時56分30秒頃に星食を起こしました。
写真では一様のオレンジですが、実際のところはもっと暗めで、グレーや青も混じったような、透明感のある不思議な色合いです。なかなか写真で表現するのは難しい。結局5センチ7倍双眼鏡の方が、望遠鏡20センチ、11センチよりも色合いは楽しめました。
ちょうど、皆既食が終わる頃に雲が広がってきました。
ためしにiPhone 5sで撮ってみたところ、意外にも色の再現性は一番良かったように思えます。さすがはiPhone。