(※2014年11月15日記載。この記事の投稿日は観測日に合わせています)
当時の報告文より抜粋。
今夜の小惑星(15436) 1998 VU30によるTYC 0741-00541-1(11.3等)の食は、通過を観測しました。
トロヤ群小惑星で誤差は大きいとはいえ、Occult Watcherの改良予報では掩蔽帯の真ん中にあり、
多少は期待していたのですが、そう甘くはなかったようです。
対象星は11等級で楽な明るさのはずでしたが、月明かりもあり低倍率ではやや暗めに感じました。
しかし、倍率を上げてコントラストを高めることで支障なく監視できました。
監視時間中、予報時刻(19時21分)から後半は雲が通過して星が見えにくくなりましたが、
幸い完全に見失うことはありませんでした。
ただし、0.5秒以下のごく短時間の減光であれば見逃していた可能性はあります。
余談ですが、当地では条件の良い現象は2月20日、もしくは28日頃までお預けです。
その頃には冬型の天気も続かなくなるはずで、しばらく続いた現象ラッシュは一段落しそうです。
観測者名
相川礼仁 Aikawa,Reijin
観測地と、観測地の経緯度と標高,測地系
埼玉県坂戸市内
東経139°26' 50.2"、北緯35°56' 57.1"、高度24m [世界測地系=Google Earthによる]
観測開始と観測終了の時刻
2012年1月30日19時18分00秒~19時24分00秒(JST)
減光観測の有無
減光はなし。(0.5秒以下の短時間の減光は見逃していた可能性あり)
時刻保持の方法
携帯電話の117時報とストップウォッチによる。
観測方法・機材
ミード製 LX90-20 (20.3cm F10シュミットカセグレン経緯台・自動追尾)
+NPL8mm(250倍)による眼視観測
天候・観測条件
晴れ(雲量2/10)、透明度4/5、シンチレーション2/5、上弦の月明。