アルデバラン食を見る。

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先日の11月14日は満月を近地点で迎える「スーパームーン」としてネット上でも話題になりましたが、全国的な曇り空で、体が軽く感じることもなく1日を終えました。その大きな満月にアンタレスが隠されたのが1日後の16日未明。最近は小惑星による恒星食ばかり注目して、月による星食はあまり見ていないので、がんばって起きて見てみることにしました。

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幸い、夜半前には晴れ間が広がり肉眼でも満月とアルデバランが並んでいるのがわかりました。潜入が起こる2時まで、一時仮眠。

2時過ぎに目が覚め、のっそりと望遠鏡(11センチ経緯台)を準備。のんびりしていたら2時19分に。予報では2時26分(うろ覚え)だったのでまだ間に合うはず。。と思って双眼鏡で月を見るもアルデバランは見えず。急いで望遠鏡で覗くと、もうアルデバランは月面スレスレのところまで接近してます。木星の視直径も離れてなかったと思うので1分角未満でしょうか。倍率を変える間もなく、あっという間に星は月面に吸い込まれ、月縁の山々と同化して消えてしまいました。時刻は2時23分。勘違いしてました。

スリリングではありましたが、あっけなくてしょぼかったな。。と思いながら、1時間後の暗縁出現を、室内でネットを見たり携帯ゲームしながら時間を潰して待ちました(外は寒いし、眠いので)。

3時過ぎ。今度は暗縁出現なので、出現位置をソフトで確認して高倍率で待ち構えました。そして迎えた3時27分03秒。突如月面上空にオレンジ色の輝く光体が爆誕!シンチレーションのゆらぎと相まって炎が燃えているようで、明縁潜入時のしょぼさとは好対照です。アルデバランのオレンジ色と月面のくすんだ緑色との対比が見事で、一気に目が覚めてしまうほどでした。

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写真は(いつものように)アイピースにコンデジを押し当てて手抜きコリメート撮影したものです。ピンぼけ・露出不良なのはご愛嬌。

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