星雲星団スケッチ

主に20cmシュミカセでスケッチした星雲星団を更新していきます。夏の天の川が辛うじてわかる程度の住宅地でのスケッチがメイン。20年以上前に8センチ屈折で見える星雲・星団をほぼ全て(約900天体)描き尽くしたので、それもあれば同時に公開。
更新日は、必ずしも観測日ではありません。
記事中の性状(光度、視直径)などは特筆しない限り観測時に測定したものです。カタログ値ではありません。

M10=NGC6254

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  • 2019年4月9日3時40分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

20cm62倍で集光のゆるい星雲状だが、すでに雲が繊細な微星にいくつか分解できる。206倍でかなり星に分かれる。M12ほどの派手さはないが、微星でびっしり詰まって圧巻。500倍でさらに微星は増える。星の間にさらに星がある。スケッチはキリがない。

M16=NGC6611、IC4703(わし星雲)

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  • 2019年4月5日4時00分 20.3cm/F10シュミットカセグレン100倍(PL20mm)

20cm62倍で明るい星の星団が目に入る。輝星の重星や7つ程度の星列があるがまばら。この星の南側と別の輝星の間に、注意するとごく薄い星雲が見えてくる。M20をやや薄くした感じ。100~167倍でもまだ星雲は見えている。167倍でも濃い部分は意外と薄れず、暗黒星雲が見えそう。

(補足)「わし星雲"The Eagle Nebula"として著名なM16ですが、厳密にはM16は散開星団NGC6611で、わし星雲にはIC4703の別名が与えられています。メシエが用いた小望遠鏡でわし星雲を見ることは困難だったはずです。一方で、メシエ自身が"星団にほのかな光芒が絡まっている"と記述していたため、M16を散光星雲とみなすこともありますが、わし星雲自体は星団を(一部しか)覆っていないため、メシエは見かけの星雲を見ていた可能性があります。

私自身は、8cmで数回このM16を見ていますが、その時はわし星雲を見たことがなく、20cmで初めて確認できました。薄いわりには存在ははっきりしていて、倍率を上げるとグロビュールが見えそうな気がしました。さらに大口径なら本当に見えるのでしょう。M20よりも更に淡い光芒ですが、空が極めて暗いか、天頂付近に星雲が差し掛かる南半球であれば、小口径でもわし星雲を見ることが出来るかもしれません。

M12=NGC6218

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  • 2019年4月5日3時16分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

20cm62倍で大きな星雲が見え、既に多くの微星に分解しているのがわかる。三方を輝星が囲み、南の一つは雲に接している。206倍ではさらに多くの微星が見え、散らばる。いくつかは重星状。雲の輪郭も不規則で、それも分解できそう。317倍で微星は見やすくなるが、迫力には欠ける。

M69=NGC6637

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  • 2019年4月3日3時57分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

M62とは対照的に、ほとんど集中しない平坦な星雲状で径は大きい。薄いが20cm62倍でもすぐ見つかる。207倍でもほとんど星には分かれない(2~3個見えそう)。500倍でも星はほとんど見えない。視野にはほとんど星が見えず、北の輝星のみ目立つ。

M62=NGC6266

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  • 2019年4月3日3時36分 20.3cm/F10シュミットカセグレン206倍(SP9.7mm)

集中してよく輝く。20cm62倍で見やすい。317倍にしてもほとんど星に分解できない。2~3の微星が端にあるかどうか。

NGC4490(まゆ銀河)、NGC4485

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  • 2019年4月1日1時28分 20.3cmシュミットカセグレン100倍+天頂プリズム

(銀河近くの)三角形の星列が目印。20cm62倍で一見して楕円に潰れた雲が目に入る。雲の輝きは弱いが、よくわかる。中心の集光は強くない。腕の端は曲がっているようにも見える。167倍で中心付近に構造がありそう。核は楕円。

NGC4485はすぐには見つからない。淡い。集光は弱い。一度見つけるとたやすい。

(補足)NGC4490は、潰れた形状から一部で「まゆ銀河"The Cocoon Galaxy"と呼ばれているようです。伴銀河4485を伴う特徴的な姿ゆえ、天体写真ではおなじみです。この特徴的な姿や伴銀河を伴う様子は、8cmクラスでも見ることが出来ます(記事の続き参照)。

NGC5053

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  • 2019年4月1日1時4分 20.3cmシュミットカセグレン62倍+天頂プリズム

極めて淡く拡散した星雲状。20cm62倍で位置を知ってようやくわかる。100倍ではかえってわからない。まったく平坦なわけではなく、わずかに集中しているよう。雲の上に微星が見える気がするが、先入観かも。

(追記)写真ではM53と一緒に写されることが多い球状星団です。20cmでも微かな繊細な星団ですが、8cmでも見ることは出来ます(記事のつづき参照)。見つけるために重要なのは、口径よりも低い倍率と良好な空なのかもしれません。

NGC4147=4153

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  • 2019年4月1日0時23分 20.3cm/F10シュミットカセグレン167倍+天頂プリズム

小さくよく輝く。集中度の高い星団。20cm167倍で雲上に2~3の微星が乗るのがわかる。中心に1個と、中心の南にある微星が目立つ。317倍でもシーイングが悪いためか星は増えない。

(補足)かみのけ座にある珍しい球状星団です。他の微光の銀河たちと比べても見やすく、メシエ天体でもおかしくありません。Guide9.1ではNGC4153と表記されますが、これはNGCでは現在行方不明の天体で、4147の記載違いだろうというのが、現在の有力な説のようです。

M19=NGC6273

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  • 2019年3月15日4時17分 20.3cmシュミットカセグレン207倍

20cm62倍でやや集中し、弱い輝きがある。雲に2~3の微星が見えそう。167倍で中心や東、北にやや目立つ微星があり、視野の西端に10等星。10近い微星に分解。南北に長いというが、意識しないと気づかない。M9よりは集中しているが、M62ほどではない。

(追記)最も扁平率が高い球状星団とも言われています。一部で扁平率0.6と書かれていますが、実際のところ長軸と短軸の比が10:4あるようには見えません。別の古い文献には「楕率6」や「楕円率0.6」の記述もあり、それであれば長短比が10:6になります。それでも長短比としては大きめで、実際のところは10:9~8程度に見受けられます。

M9=NGC6333

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  • 2019年3月15日3時45分 20.3cmシュミットカセグレン207倍(SP9.7mm)

20cm62倍で平坦な雲状。輝きはない。2~3の微星が乗る。207倍で雲の内外にいくつかの微星が分解し始める。東端の星が少し明るい。目をそらすと多くの微星が見え隠れする。南北に楕円?