低倍率でも円盤状に見えるが、500倍以上で写真と同じような構造が見えて驚く。淡い円形の雲の中に、楕円形の目のような輝く部分があり、中心には中心星らしき光点も見える。中の楕円は167倍以上で環状。濃淡があるが、シーイングで潰れている。実におもしろい。外側の雲は800倍でも薄れない。
(補足)大きさや色が木星そっくりに見えるとされることから「木星状星雲」"the Ghost of Jupiter"と呼ばれています。実際の木星よりはやや小さめです。南に低いため、シーイングが悪いと細かい模様はわかりませんが、それでも小口径で構造を楽しめる数少ない惑星状星雲です。20cmで、過剰倍率の800倍まで拡大しても表面輝度が高いおかげで模様は薄れず、写真のように見えて圧巻でした。木星というよりは、瞳のような印象です。中心星は11等級ですが、星雲に埋もれているため見やすくはありません。
(0.8')一見して、そのものすごい輝きに圧倒される。かなりぼやけているが(シンチレーションのせい?)2層に分かれている。中心は一様ではない?