NGC2023(光度10.0等 径3')ζOriのそばに2つの7等星があり、その一つが丸い雲に包まれている。ひと目ですぐ分かり明瞭。集光はなく平坦。
NGC2024(光度10.0等 径15')一見しただけではまったくわからなかったが、目が慣れると次第にみえてきた。主に3つの部分に分かれており、南東の塊がもっとも濃い。やや集光。その北にごく淡い塊があり、繋がっている。ζOri寄りに別の塊があり、これも集光している。
(解説)オリオンの三ツ星のひとつ、ζ星のそばにある2つの散光星雲です。そのうちNGC2023は7等星を包んでいる反射・発光星雲で隣の7等星と比べるとその違いがすぐにわかります。これは8センチ望遠鏡でもすぐわかります(このページの続き参照)。写真では他の星雲の添え物として偶然写り込んでいることが多く、眼視ではっきりする割にはあまり注目されることはないようです。
一方、発光星雲のNGC2024の方は有名で、写真では三裂星雲を赤くしたような姿でおなじみです。ただ、眼視的には非常に淡く、凝視してかろうじて大きな星雲が見える程度です。面白いことに、20年前に8センチ望遠鏡で見た時もほとんど同じようなスケッチを描いていました。見え方に口径はあまり関係ないのかも?
これらの近くにはIC434を背景にした馬頭星雲がありますが、私の力(機材・環境・視力)では見えません。ネビュラフィルター(Hβフィルター)を使えば20センチクラスの眼視でも見えると言われています。