2016年7月9日23時30分 20.3cmシュミットカセグレン100倍。
(光度8.5等 径20'×10'=1999年8月1日測定)極めて淡い星雲。だが、不思議とはっきり見える。20センチ62倍~100倍のどの倍率でも同じような濃度。非常に透明感があり、彗星252Pなどの淡さとはまったく異なる。重星を中心に、均一の淡い光があるが、注意すると重星の右側(東側)がやや濃い。また、濃度は一様ではなく、隙間があるような気もする。予備知識なしでスケッチしたが、実際の暗黒帯と一致しているようだ。重星の下(北)にも、星の周りに淡い別の雲が囲んでいて、やや小さい。形状はわからない。
(追記)有名ないて座の「三裂星雲」です。散光(輝線/発光)星雲に分類されています。20センチでもごく薄く非常に透明感があり、スケッチでの表現は困難です(もっと薄い)。星雲を分断する暗黒帯は注意しなければ見えてきません。この淡さにもかかわらず、8センチでもほぼ同じように見えます。この北にも同じような散光(反射)星雲があり、やはり8センチクラスでも見えます。20センチ以上で赤い発光星雲と青い反射星雲との色のコントラストがわかるそうですが、私には(目が悪いのか、それとも空が悪いためか)わかりません。