※記事トップのスケッチを差し替えました(2016年12月25日)。
急増光して13等に達しているという情報があったので挑戦してみた。20cm206倍でかろうじて13等星として確認。周囲に明るい星がないので、照準が定めにくい。近くの13.0等星(4UC509-144978)よりわずかに暗い(13.2等)とした。シーイングのためか、時折かなりはっきりする。一度確認してからは167倍でも判別できるようになった。最良の条件でなかったのは残念。近くの13.6-7等星の重星はわからず、NGC7305もわからず。まさか眼視で100億光年先の天体を見る日が来るとは思わなかった。
前回のスケッチは雑だったので再挑戦。18日の時より明らかに増光しているらしく、20cm100倍でも容易に見える。前回は見るだけで必死だったので、今日は80億光年の光を堪能できた。
(補足)本来は16等級程度の微光のクエーサーですが、時折爆発的に増光することで知られています(今回のバーストではじめて知りました)。近年では2012年にも13等台に達し、今回はそれを上回る規模です。2時間で0.4等も増光するほど激しく変光するようです。このクエーサーは赤方偏移でz=1以上、距離は80億光年近くあります(光が届くまでに経過した時間で、一般的に言われる「距離」。光が通ってきた長さでいえば110億光年)。これは有名な3C273の24億光年よりも遥かに遠いものです。